SNSでの応援・宣伝方法(改訂版) ~第一編・概要~

この記事は、当アカウントの中の人がSNS上で非公式情報botを運営していた頃に、個人的に定めていた基準と、同人活動で得た知見をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。SNSをもっと活用しませんか?

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で四編に分けて公開します。

第一編・概要←現在開いているのは、この記事です。
第二編・共通事項編
第三編・応援、非公式情報bot編
第四編・同人活動宣伝編

1-2.はじめに

今回の記事は、第三編ではSNS上でお気に入りの演者や店舗を応援したい時、さらに言えば演者の非公式情報botを運営したい時に押さえておいた方が良い事項、第四編では同人活動の宣伝で使えそうな事項、第二編では両方に共通する事項を記載します。

記事内では、Twitter(2023年現在はX)*1を前提として記載していますが、他のSNSFacebookInstagramなど)でも、ある程度は有効だと考えられます。

次は第二編「~共通事項編~」です。←続きはココをクリック

*1:Twitter(2023年現在はX)は公式見解だとSNSでは無いものの一般的にはSNSと認識される事が少なくないので、このblog上ではSNSとして扱う。

はじめての、イベント参加(改訂版) ~第八編・イベント当日編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編
第八編・イベント当日編←現在開いているのは、この記事です。

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

8.イベントの当日になったら~イベントに向かって、出発進行!~

観光庁から旅行する際のガイドラインが発行されていますので、以下の記事内にある別紙「新しい旅のエチケット」を参照して下さい。

www.mlit.go.jp

8-1.体調不良になってしまったら

体調不良になってしまったら、大変残念ですが行く事を中止したり引き返して撤退する勇気を持ちましょう。無理やり参加してイベント進行を妨げてしまったり、イベント会場内に感染症を持ち込むような事をし、主催者から損害賠償請求を受けた場合、責任を持てないのであれば尚更やめるべきです。

8-2.オシャレになろう

せっかくのイベントだというのに、異臭を振りまきながら参加するのは論外ですし、全くオシャレしないというのも少々味気ないですね。服装以外の部分(髪や髭、鼻毛、歯磨き)にも神経を使いましょう。

8-2-1.髪の毛

髪は体質にもよりますが、付着した皮脂や汚れを放置し続けるとニオイやべたつきの原因になりますので、べたつきがちな人は毎日、頭皮が乾燥しがちな人は最短で二日に一度は洗髪すると良いようです。洗髪したら、夏季であっても必ずタオルなどを用いて乾かしましょう。洗った傍から雑菌を繁殖させる事は有りません。洗髪のコツは花王株式会社*1などのウェブサイトを記載しておきます。

www.kao.com

www.aderans.co.jp

www.dove.comなお女性で髪が長い方は、特にライブへ参加されるとなると結ばない場合は髪が他の観客へぶつかったり絡まったりしますし、かといって安易におだんごにするとこれはこれで後ろの人の視界を妨げてしまいますので、各自、髪型を研究してみてください。

8-2-2.ニオイなど

夏季は汗を放置するとニオイの原因になるので、タオルを持ち歩いてこまめに汗を拭き取ったり、制汗デオドラントを積極的に活用しましょう。

それから口臭ケアも忘れずに。口の中が乾くと余計に悪化するので、口臭対策用のタブレットなどを使って、対策すると良いですね。なお、タバコは好き嫌いが分かれるので、当日はイベント終了後まで吸わない方が良いのではないでしょうか。

握手会やお渡し会へ参加するなら、さらに手の爪は短く切ってからバリが出ない様、爪用のヤスリで整えましょう。

8-2-3.金属製のアクセサリー

金属製の指輪などのアクセサリーや時計については、あまり身に着けない方が良いかもしれません。

というのは、特に金属製のアクセサリーは人間が密集している場所だとケガの元になりやすかったり、クラシックPCを扱うようなイベントではうっかり電子基板をショートさせて故障させる原因に、また握手会のようなイベントでは出演者のケガ対策以外に、金属アレルギーへの対策という観点も考慮する必要が有ると思われます。

8-3.自宅出発前の最終確認

天気予報は当日の朝に確認して、服装の調整や雨具の持っていくか最終判断します。

服装や靴については、「7-3.当日の服装とか」から「7-3-3.靴はどうするのか」までを参考に、当日の天候を鑑みながら微調整すると良いでしょう。

チケットは万が一、無くしたり置き忘れたりすると全てが水泡に帰するくらい重大な事案になりますので、念には念を入れ、チケットはカバンから出さずに入っているか否かを確認するくらい、慎重に行います。

チケットは、自宅の机や玄関の靴箱、ホテルのテーブル、飲食店でカバンや財布ごと置き忘れるのをよく聞きますので、重点的な確認が必要ですね。忘れ物をしやすい人は、自宅や宿泊施設の部屋内で確認する時に、「指差喚呼」を取り入れるのも一つの方法です。

指差喚呼」とは、確認するものを「見ながら」「指で指し示して」「声に出して確認」する手法で、元々は旧国鉄日本国有鉄道)が発祥です。旧国鉄が昭和三十八年(1963年)に設立した「鉄道労働科学研究所」が行った実験や、後身に当たる「鉄道総合技術研究所」が平成六年(1994年)に行った実験では、誤りを約1/6に減少させる効果が認められているようです。

www.mhlw.go.jp↑PDFデータのP.45ページ

8-4.チケットを忘れた、落とした

万が一、チケットを忘れたり落としてしまったら、落ち着いて「3-9.チケットが手元に来たら」で記載した通り、コピーしたチケットを使って以下のような対応を順番に行いましょう。

  • 主催者へ問い合わせる
  • 席を余らせている人に譲ってもらう
  • 忘れた場合は取りに帰るか、誰かに持ってきてもらう
  • 落とした場合は交番へも問い合わせつつ、記憶をたどって順番に探す

主催者へ問い合わせても望みは薄いですが、稀に、現地係員の判断でイベント開始後に特例の措置で入場させてもらえる事も有ると聞きます。

8-5.遅刻は厳禁

特に、チケットや物販で入手した物の受け渡しを行う場合、待ち合わせに遅れるのは相手に迷惑をかけるので、厳禁です。どうしても遅れそうな場合は、事前に打ち合わせていた連絡手段を使って、必ず連絡しましょう。

8-5-1.宿泊施設のチェックイン時刻に間に合わない時

宿泊施設のチェックイン時刻に遅れそうな時は、電話で連絡してチェックイン時刻を変更しましょう。数日前の段階で有ればウェブサイトなどでもチェックイン時刻の変更が可能な場合が多いですが、当日の変更となると電話でならば可能なものの、他の方法で変更できるとは限りません。

遅れるのにチェックイン時刻の変更を連絡しない場合、宿泊施設側で無断キャンセル扱いとして他の利用者に部屋を貸し出したり、違約金を請求される可能性も有りますので、必ず連絡しましょう。

8-6.不法投棄をしない。

当たり前の事ですが、念のため。

物販などで発売される先行応募券や参加券がCDに封入されている場合、CDから必要な物だけ抜き出したら残りの物をその場で処分したくなるかも知れません。

しかし、捨て方によっては廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第十六条、同法第二十五条 第十四号、または河川法施行令 第十六条の四 第1項二 ハ、同法施行令第五十八条など(何れの条文も、令和四年(2022年)11月現在)により罰せられてしまう事や、それを目撃した第三者が抱く印象を考えて、せめて自宅に持ち帰ってから適切に処分しましょう。

8-7.列車の乗車方法について

在来線の普通列車へ乗車する場合、日本国内では一般的に、乗車券を購入してから駅の改札口を通って列車へ乗車しますが、地方では路線バスと同じような形で運賃を支払って列車へ乗車する路線も有ります。(路線バスの利用方法や運賃体系の考え方は、後述の「8-8.路線バスについて」に記載しますので、運賃支払いの方法が路線バスと酷似する列車へ乗車する場合は、そちらを参照して下さい。)

駅の改札口を通って普通列車へ乗車する場合、乗車券は駅の自動券売機で購入できます。自動券売機の操作方法は、厳密には鉄道会社ごとに異なりますが、比較的多く見かける液晶タッチパネル式の自動券売機では

  • 自動券売機の上部や横に運賃表が掲示されている事が多いので、目的地の駅を確認して、運賃を準備する。
  • 近づくと画面が点灯する(点灯しない場合は、画面に軽くタッチする)ので、乗車券の種類を選ぶ。一般的には、「きっぷ」と書かれた場所をタッチする。
  • 自動券売機へ運賃を投入する。
  • 運賃を投入するとタッチパネル上の金額ボタンの色が変わるので、目的地の駅までと同じ金額のボタンをタッチする。
  • 乗車券が発券される(投入金額が運賃よりも多い場合は、釣り銭も同時に出てくる)ので、取り出してから改札口へ向かう
  • 釣り銭が出てこない場合、機械内部で詰まっている事が有るので、絶対にその場を離れず、自動券売機にある呼出ボタンを押して駅係員を呼び出す*2

自動券売機も、駅によっては昔ながらの押釦式の自動券売機を置いていますが、基本的な使い方は液晶タッチパネル式の自動券売機と同じです。なお、日本国内では先に運賃を投入してから乗車券を選択する方式が主流*3ですが、国外では先に乗車券を選択してから運賃を投入する方式が主流のようです。

乗車したい路線で使用可能な交通系ICカードを所持していて、かつ、チャージ済みの場合は、乗車券を購入せずにそのまま改札口へ向かいましょう。交通系ICカードのチャージは、駅の自動券売機のほかコンビニエンスストアなどでも可能な場合が有ります。

駅の自動券売機で、乗車券を購入したり交通系ICカードのチャージを行う場合、鉄道会社によっては五千円や一万円の高額紙幣に対応していない事が有ります。高額紙幣を使用できない場合が有るのは、路線バスや国外の鉄道でも同様です。


改札口の通り方は、乗車券の種類により次の様に分かれています。なお、いわゆる「企画切符」や「フリー切符」と呼ばれている乗車券の場合は、自動改札機を通れる場合と通れない場合が有ります。*4

  • 裏側が白い乗車券

いわゆる硬券や軟券などで、有人改札(駅係員が窓口で対応する改札)を通って乗車します。

硬券とは硬い厚紙で作られている乗車券の事ですが、現在だと通常の乗車券で販売しているのは極一部の鉄道会社*5のみで、多くは記念切符として販売される事が大半ですので、気にする必要は有りません。

軟券とは薄い用紙で作られている乗車券の事ですが、現在だと、通常ではあまり思い付かない特殊な経路を辿って乗車する様な場合にしか見かけませんので、これも気にする必要は有りません。*6

  • 磁気式乗車券

改札口にある自動改札機のうち、磁気式乗車券に対応した自動改札機の投入口へ乗車券を入れてから自動改札機を通過しつつ、吐出口から出てきた乗車券を取り出して乗車します。

令和四年(2022年)現在、自動券売機や窓口で購入した乗車券はこの方式が一般的です。

自動改札機にある、交通系ICカード用のセンサー部分へ交通系ICカードを読み取らせてから、自動改札機を通過して乗車します。

令和四年(2022年)現在、大都市圏で購入する定期券はこの方式が一般的です。交通系ICカードの例を次に示します。

www.pasmo.co.jp

自動改札機にある、QRコード用のセンサー部分へ乗車券を読み取らせてから、自動改札機を通過して乗車します。

令和四年(2022年)現在だとそこまで導入例が多い訳では有りませんが、福岡の北九州モノレールや沖縄のゆいモノレールでの全面導入、関西の南海電鉄近畿日本鉄道が企画切符として導入している例が有るほか、大阪メトロ、阪神電鉄が実証実験を行ったり、JR東日本QRコード式乗車券の導入を発表するなどしている為、今後は全国的に普及していく可能性が高いと思われます。

  • クレジットカードのタッチ決済

クレジットカードのタッチ決済は、正式には「EMVコンタクトレス」と呼び、令和五年(2023年)現在だとそこまで導入例が多い訳では有りませんが、京都や兵庫の日本海近くの京都丹後鉄道*7、岐阜の長良川鉄道、神奈川の江ノ島電鉄での導入、福岡の西日本鉄道福岡市営地下鉄、大阪や和歌山の南海電鉄、東京や神奈川の東急電鉄などが実証実験を行っており、現時点では関西から九州地区を中心にして普及していく可能性が高いと思われます。クレジットカードのタッチ決済における、交通機関向けサービスの例を次に示します。

q-move.info


新幹線や有料特急列車の乗車券および特急券座席指定券*8は、一枚の場合と複数枚の場合が有りますので、次節でその違いを挙げます。また、座席指定の方法が少々特殊な特急列車や、乗り換え時の精算などに関しても簡単に触れます。

なお、「2-5-1.駅の乗換、乗車券について」で記載した通り、列車の乗車券を予約した際にQRコードを受け取っていた場合、QRコードが乗車券の引換用だった場合は事前に乗車券と引換を行います。

8-7-1.乗車券や特急券座席指定券が、一枚の場合

一枚の場合、本来は乗車券と特急券で合計二枚になるところが、鉄道会社側で発券時に便宜的に一枚にまとめている、というだけですので深く考えずに自動改札機へ投入すれば大丈夫です。

なお自動改札機は、磁気式乗車券なら磁気式乗車券にも対応した自動改札機を、QRコード式乗車券ならQRコード式乗車券にも対応した自動改札機を通過します。大抵は自動改札機本体が色分けされていたり、床面に大きく案内が表示されています。

8-7-2.乗車券や特急券座席指定券が、二枚の場合

二枚の場合、先述した特急券と一体になっている乗車券が二枚組になっているか、または一枚が乗車券でもう一枚が特急券ではないでしょうか。券面を読んだら同一区間の乗車券と特急券だった場合、改札を通る際は先程と同じように磁気式乗車券にも対応した自動改札機へ二枚同時に投入すれば、通過できます。*9

ただし、関西の近畿日本鉄道特急券が自動改札機に対応していないらしく、降車駅では、特急券を改札機手前にある回収箱へ入れて乗車券だけを自動改札機に投入する方式だそうです。当アカウントの中の人は乗車したことが無い為、詳細は不明です。

8-7-3.乗車券や特急券座席指定券が、三枚以上の場合

これは何らかの事情により、乗車券や特急券が分割されている場合にこのような事が起きます。三枚の乗車券の場合、新幹線が停車する駅なら大抵は自動改札機を使えますが、そうでない駅の場合は自動改札機が対応していない場合も有るので、その時は有人改札を通過してください。

乗車券を使う手順の例として、JRの在来線を走行する有料特急列車を利用して乗り換え駅まで行き、そこから新幹線に乗車する場合を挙げます。

  1. 在来線の有料特急列車へ乗車する時に、乗車券と在来線特急券の二枚を自動改札機へ投入して、乗車
  2. 乗り換え駅で乗り換え専用の自動改札機を通る場合は、乗車券と在来線特急券、新幹線特急券の三枚を投入する。
  3. 自動改札機から出てくるのは乗車券と新幹線特急券の二枚なので、それを持って新幹線へ乗車
  4. 降車駅では、乗車券と新幹線特急券の二枚を自動改札機へ投入

新幹線から降りる駅では、一旦在来線の通路を通ってから駅を出場する場合も有り、その場合は乗車券のみが自動改札機から再び出てきます。乗車券が出てきた場合は持っていくことを忘れないようにしないと、最後の自動改札機で外へ出る事が出来なくなります。

なお、何らかの理由で乗車券や特急券が合計で四枚以上になった場合、乗車券類を自動改札機へ四枚以上同時に投入する事は基本的に出来ず、有人改札を通過する事になりますので注意してください。

8-7-4.座席指定の方法が少々特殊な特急列車

JR東日本の各路線を運行している特急列車のうち、平成二十七年(2015年)以降に導入が始まった制度に「座席未指定券」という制度が有り、平成三十一年(2019年)3月ダイヤ改正の時点では常磐線と中央線系統の有料特急列車に導入されています。

制度の細かい詳細はJR東日本が公開しているパンフレットをご覧ください。

www.jreast.co.jp

常磐線特急「ひたち」「ときわ」かんたんご利用ガイド(東日本旅客鉄道株式会社 PDF形式)

座席未指定券に関して、簡単に三行でまとめると

  • 全ての座席は指定席なので、乗車前に今までと同じ指定席特急券か座席未指定券を購入する
  • 座席未指定券は、乗車日時と区間は指定されているが座席は指定されていない為、どこへ座ってもよい
  • ただし、いま座っている座席の指定券を持った乗客が乗車してきたら、その席を立ち退かなくてはならない。また、空いている席が無ければ立っていなくてはならない

日本国内で一般的に見かける制度とは異なる為に少々特殊な方式に思えますが、欧州で一般的に行われている方式とかなり似ています。

8-7-5.信用乗車方式について

日本国内では一般的に、乗車券を購入してから駅の改札口を通るか、ワンマン列車の場合は路線バスと同じような形で乗車する事は先述しましたが、JR西日本JR四国広島電鉄などで信用乗車方式と呼ばれる、改札口がない無人駅で乗務員へ乗車券を渡したりせずに乗り降りする方式が有ります。

これも日本国内ではあまり馴染みが有りませんが、欧州では一般的に行われている方式です。(ただし欧州でも例外は有ります)

この信用乗車方式では、不正乗車を防止する為に抜き打ちで特別検札が行われ、不正乗車が判明すると高額の罰金を取られたりしますので、不正乗車はやめましょう。特に欧州では、容赦なく罰金を取られるか警察に連行されます。

8-7-6.乗り換えや精算について

同一の鉄道会社だが違う路線へ乗り換える、という場合、乗り換えに使用する改札機が定められている事が有りますので、以下に例を記載します。

ssl.tokyometro.jp

精算する場合、降車駅で自動精算機を使って精算してから降車するのではなく、「交通系ICカードと磁気式の乗車券を組み合わせる」場合、自動改札機へ乗車券を投入する順番が決まっていたりしますので、これも以下に例を記載します。

www.jreast.co.jp

なお、以前は磁気式の乗車券と定期券を二枚同時に自動改札機へ投入して精算する事も出来たが、現在は出来なくなった、という鉄道会社も有りますので注意しましょう。
自動改札機2枚投入サービス終了のお知らせ(相模鉄道株式会社 PDF形式)

8-7-7.乗車または降車する扉について

日本国内の在来線および私鉄に関し、現行の鉄道車両は大抵の場合、自動でホーム側の全ての扉を一斉に開閉しますので、旅客側は特に気にする事もなく乗車または降車しますが、路線によってはエレベーターのようにボタンを操作して扉の開閉を行って乗車・降車する車両も走行していたり、ホームの長さが短い為に特定の車両へ乗車しなくてはならない場合が有ります。

まずは、半自動扉式の扉の操作方法について以下に例を記載します。

www.jr-odekake.net

平成26年3月15日(土)より「ボタン式(半自動扱い)」となります(東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社 PDF形式)
常磐線(一部区間)及び水戸線(全区間)ではE531系車両ドアの開閉が通年「ボタン式」となります(東日本旅客鉄道株式会社 水戸支社 PDF形式)

関東ではJR東日本の相模線のような支線区のほか、幹線系統の近郊区間でも半自動式の扉を備えた車両が走行しています。*10

日本国外や、国内でもごく僅かに残存している旧国鉄が製造した鉄道車両の中には半自動式ではなく、手動式の場合も有ります。

スイス、旅のマニュアル(株式会社エイチ・アイ・エス PDF形式)

ホームの長さが短い為に特定の車両へ乗車するのは俗にドアカットとも呼ばれていて、関東ではJR東日本横須賀線田浦駅東武鉄道株式会社の浅草駅、東急電鉄株式会社の九品仏駅江ノ島電鉄株式会社の腰越駅などで行われていて、かつては箱根登山鉄道株式会社の風祭駅でも行われていました。*11

8-7-8.日本国外での鉄道について

日本国内と国外の鉄道を比較すると運賃体系などが根本から異なったりします。先述した内容以外にも、例えば磁気式の乗車券ではなくトークンを使用する、特急券や乗り越し精算の制度が存在しない(乗り過ごしたら不正乗車とみなされてアウト)、同一路線で運賃体系が異なる列車が走行していて、乗車する列車に合わせて乗車券を購入する、などが有り、国ごとに違いますので海外へ行く方は気を付けましょう。

なお、海外の運賃体系の事例などに関し、欧州や東南アジアで有りがちな事を記載しましたが、当アカウント中の人の場合は米国の本土へ行ったことは無く、したがって米国の地下鉄などは事情を全く知らない為です。

toyokeizai.net

tabilover.jcb.jp

8-7-9.そのほか

乗車券は原則として、当日のみ有効かつ途中下車は認められていませんが、路線や乗車券の種類によっては途中下車が認められている場合も有ります。

また、新幹線や有料特急列車に乗車する時に指定席を予約していて、目的の列車に乗り遅れてしまった場合、通常は後続列車の自由席に乗車する事になります。

8-8.路線バスの乗車方法について

路線バスでは、乗車や降車の方法、運賃支払いの方法についてバス会社や路線により異なります。

8-8-1.利用方法

利用方法の一覧を下記に挙げてみます。

A、乗車する扉

  • 前乗り
  • 後乗り(中乗り)

B、運賃支払いの方法

  • 乗車時に支払い
  • 降車時に支払い

C、降車する扉

  • 前降り
  • 後降り(中降り)

複雑に見えますが、現在では車掌は乗務しないワンマン運転が一般的かつ、ワンマン運転に必要な運賃箱は運転手が操作しやすい位置に置いてある事を考えると、上記A~Cの組み合わせは

  • イ-1:前乗り・先支払い(乗車時に支払い)で、前降り
  • イ-2:前乗り・先支払い(乗車時に支払い)で、後降り(中降り)
  • ロ-1:前乗りで、後支払い(降車時に支払い)・前降り
  • ロ-2:後乗り(中乗り)で、後支払い(降車時に支払い)・前降り

という4パターンが見えてきます。

利用方法がどれなのかはバス会社により違いますし、そもそも同一のバス会社でも路線ごとに違ったりしますので、不安ならばバス会社の公式ウェブサイトを確認するか、各営業所へ問い合わせましょう。

8-8-2.運賃体系

利用方法については先述した通りですが、運賃体系はおおまかに「均一制」と「区間制」に大別されています。(区間制とゾーン制、対キロ制、対キロ区間制は制度として厳密には別ですが、このblogでは同一の制度として扱います)

  • 均一制:乗車区間に関わらず運賃が均一の制度で、利用方式が「前乗り・先支払い(乗車時に支払い)」の路線では、殆どこの方式
  • 区間制:乗車区間によって運賃が変わっていく制度で、利用方式が「後支払い(降車時に支払い)・前降り」の路線では、殆どこの方式

なお、ごく稀に利用方式が「前乗り・先支払い(乗車時に支払い)」にも関わらず運賃体系が「区間制」になっている路線も有り、この場合は乗車時に乗務員へ降車するバス停を告げて、乗務員が運賃箱を設定してから運賃を支払います。(これを信用多区方式、俗に信用前払い方式や運賃申告方式と呼ぶ)

運賃体系もバス会社により違いますし、そもそも同一のバス会社でも路線ごとに違ったりしますので、不安ならばやはりバス会社の公式ウェブサイトを確認するか、各営業所へ問い合わせましょう。

8-9.航空機の搭乗、船舶の乗船方法について

2-7-2.搭乗手続きについて」で記載した通り、航空機では搭乗手続きが、船舶では乗船手続きが必要です。以下に搭乗手続きおよび乗船手続きの例を記載しておきます。

www.jal.co.jp

www.ana.co.jp

初めての飛行機で不安、搭乗手続きの方法と時間まとめ | エアトリ - トラベルコラム

www.tokaikisen.co.jp

www.ogasawarakaiun.co.jp

www.aline-ferry.com

www.tomarin.com

航空機に搭乗する際に電子機器を所持している場合は、必ず電源を切るか機内モードに設定しましょう。これを怠った場合、航空法第七十三条の四第5項および同法第百五十条第五号の四、同法施行規則第百六十四条の十六第四号(何れの条文も、令和四年(2022年)11月現在)により五十万円以下の罰金に処される可能性が有りますので、注意が必要です。

8-10.充電は大事

新幹線や飲食店、ホテルで携帯電話(スマートフォン)などの充電が出来るのであれば、積極的に充電しておきましょう。特に電子チケットの場合、携帯電話(スマートフォン)の充電が無くなってしまっては大変な事態に陥ります。

万が一、携帯電話(スマートフォン)が電気切れになって起動できない場合、充電器も無いのであればコンビニや家電量販店などで充電用の機器を調達するしか有りません。

ただし、機種によっては対応する充電機器が見つかりにくい(今となっては、KDDI株式会社のCDMA 1X WIN株式会社NTTドコモFOMAソフトバンク株式会社のSOFTBANK 3Gなど、いわゆるガラパゴス携帯電話の充電器を新規に入手する事は難しいでしょう)ので、やはり忘れずに充電器を持って行きましょう。*12

8-10-1.海外では、無線機器の取り扱いに気を付けよう

日本から無線機器(例えば、スマートフォンWi-Fiを使用する端末)を海外へ持って行く場合、相手国での法規制に適合しているか事前に確認しておかないと、空港の手荷物検査でトラブルに発展する可能性が有ります。

この場で海外の法規制を全て解説するのは流石に不可能なので、基礎知識や法規制の代表的な例が掲載されているウェブサイトを紹介しておきます。

なお、海外から日本国内へ無線機器を持ち込む際も電波法による規制の対象となり、法令上の基準に適合しない無線機器を使用すると、総合通信局(昔の電波監理局、電気通信監理局)が行っている不法無線の取り締まりを受けかねませんので、気を付けましょう。

www.tele.soumu.go.jp

www2.elecom.co.jp

www.kashimob.com

8-11.食事は必ず摂る

前後してしまいますが、体力を維持する為に朝食や昼食、夕食は必ず摂りましょう。

特にライブは、意外と体力の消耗が激しいものです。可能ならば通常の食事だけではなく、開始直前に栄養補助食品(例えば森永製菓株式会社の「inゼリー」、大塚製薬株式会社の「カロリーメイトゼリー」ほか)や、一口サイズの羊羹などで栄養補給しておくと良いでしょう。

8-12.イベント会場に到着したら

イベント会場が座席指定の場合は急いで入場するほどでも無いですが、着席してから準備する時間を確保する為には、ある程度は余裕をもって入場した方が良いのではないでしょうか。オールスタンディング形式のライブや公開録音では整理番号順の入場になる事が少なくないので、整列時間を確認して遅刻しないように行動しないと後悔します。

イベントにより異なりますが、入場時に本人確認や持ち物検査を行う事が有ります。本人確認ではチケットと身分証明書の提示を求められるので、チケットだけではなく身分証明書もうっかりコインロッカーなどの中に仕舞わないよう、注意しましょう。

持ち物検査では、持ち込み禁止の物を持ち込もうとしていないか検査されます。よく問題になるのは録音・録画機器、ペンライト(ライブの場合)、ペットボトル飲料(握手会やお渡し会)で、これらのものは主催者へ預けるかその場で廃棄処分する事になると思われます。

仮に持ち物検査で見つからなくても、持ち込み禁止の物を持ち込んだ事がイベント中に発覚してしまえば強制退場させられる可能性も有るので、持ち込まないようにします。

同人イベントでは「3-1-6.そのほか」で記載したように、入場時にチケットではなくパンフレット(カタログ)の提示を求められたりしますが、パンフレット(カタログ)はバラバラに解体されている状態だと認めてもらえない場合が有るので、解体していない状態で持って行きましょう。

なお会場内に限定される訳では有りませんが、エスカレーターの歩行は危険行為なので行わない事、待機列が移動する時や注意事項の案内がある時はイヤホンを外して聞く事、いわゆる「歩きスマホ」は行わないなど、一般常識の範疇に含まれる事も守りましょう。

www.n-elekyo.or.jp

また入場後、何らかの用事で退場して再入場する事は全く認められていない場合と、制限付きで可能な場合に分かれますので、用事は全て済ませてから入場しましょう。

再入場が出来る場合は、特段の手続きもなく出入り可能な場合とスタンプを押印されたり証明書など再入場が可能なことを証明できる物を渡される場合が有ります。証明書などを渡されたら無くさないようにしましょう。

8-13.会場内に入ったら(一般的なこと)

会場内に入ったら、礼儀と節度を忘れずに楽しみましょう。「礼儀と節度」に関しては議論となる事も多く、定まった見解は有りませんが、目に余ると判断されれば主催者より退場を命じられる事が有りますので、基本的に避ける必要が有ります。

以下に挙げた行為は、一般的に周囲から集中的に批判を浴びやすい傾向です。

  • ライブや観劇などで、自分の背後に居る観客の視界を極端に妨害したり、静かに座っている状況で不必要に体を動かす
  • 出演者や他の観客の大半が、不快になったり進行を妨げるレベルで奇声を上げたり雑談したりする
  • 出演者や他の観客に危害を加える
  • 携帯電話(スマートフォン)が禁止されているイベントで、許可も無く使用する、電源を切り忘れる(着信音を出してしまう)
  • 主催者から禁止されているのに、携帯電話(スマートフォン)やカメラを使って、会場内や参加者を許可なく撮影する
  • 主催者が明確に許可していないのに、会場内へぬいぐるみや等身大のイラストパネルを持ち込んで、イベントを観賞する

上記に挙げた行為は出演者や他の観客の迷惑になりやすい事、後半の3つについては著作権の侵害、肖像権や版権の問題でイベントの映像化や音源化が不可能になってしまう事も有ります。(そもそも、盗聴や盗撮を疑われてしまいます。)

初めて参加するイベントの場合、まずは「郷に入っては郷に従え」という発想で参加した方が、無用なトラブルを発生させずに済むでしょう。

場合によっては違う界隈の文化を持ち込みたくなるかも知れませんが、周りの様子を観察して寛容なのか不寛容なのかを把握してから、判断する事をおすすめします。

上記に記載したうち、二番目に挙げた項目については過去に記載したコラムも合わせて参照して下さい。

みんなで書こうよ、ファンレター ~第五編・これに気を付けよう~
コラム:貴方のルール違反、マナー違反が相手を苦しめる

8-13-1.会場内に入ったら(座席指定制の場合)

自分が座席から離れる時は、入場時に渡されたチケットの半券を持ち歩いておかないと、迷子になるので注意しましょう。

花道に囲まれている座席の場合、囲まれた内側と外側を連絡する通路は、公演中に通過できない事も有るので、開演前の案内放送をよく確かめつつ、トイレ休憩をどうすのか作戦を考えておくと、後で後悔しません。

通路側の座席はスペース的にかなり楽ですが、通路に荷物がはみ出したり通路上から公演を見てると係員に注意されてしまうので、気を付けましょう。

8-13-2.会場内に入ったら(オールスタンディングのライブの場合)

イベントの中でも、オールスタンディング形式のライブでは他の観客とぶつかりやすいですが、自分が怪我したり事故が発生する程の状況でなければ、「お互い様」の感覚を忘れないように対応しましょう。

8-13-3.会場内に入ったら(お渡し会の場合)

お渡し会では、軽い会話のみ許可されている事が少なくありません。時には会話すら禁止の場合も有るようですが、大人しく係員の指示に従いましょう。

お渡し会で物を受け取る時は、可能な限り相手と目線を合わせて、両手で受け取る事を意識しましょう。その方が出演者は気分よく居られるかも知れません。

会話する時は「7-1.主催者発表の案内、注意事項を最終確認」で記載した通り、事前に考えておいた話題を使いつつ、目線を見ながら会話をキャッチボールさせる事を意識しましょう。その方が出演者も楽しめるのではないでしょうか。

お渡し会でポスターを渡された場合、その持ち運びには筒型の図面ケース(図面筒と呼ばれていて、画材店や文房具店で購入できます)がおすすめです。紙を入れるときは単純に丸めて入れると取り出す時に引っかかって端が曲がったりするので、ちょっと小さめに丸めてから輪ゴムなどで止めてから入れると良いでしょう。*13*14*15

なお、お渡し会のその他のマナーについては、過去に記載したコラムも合わせて参照して下さい。

みんなで書こうよ、ファンレター ~第六編・より良くする為に~
コラム:お渡し会での会話は、かけ離れたり差が有ったりしないか?

8-13-4.会場内に入ったら(握手会の場合)

握手会では軽い会話に加えて握手も出来るようです。明確に許可されている場合を除いて、ハイタッチなどをやろうとしては行けません。

手が汚れているのは言語道断です。可能であれば、イベントの直前に石鹸による手洗いを行いましょう。やむを得ない場合はウェットティッシュでも良いですが、ウェットティッシュは古い物を使うとアルコールの揮発が揮発していて雑菌が繁殖しているおそれもある事や、相手がアルコールに対するアレルギーの可能性もあるので、出来るだけ石鹸による手洗いを行いましょう。*16

なお、手洗いやうがいは手順を守ってしっかり行わないと、効果が減少してしまいます。下記に効果的な手順を記した資料を提示しておきます。

kireikirei.lion.co.j

ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について(厚生労働省 PDF形式)
衛生的な手洗いについて(厚生労働省 PDF形式)

握手する時、何十人(もしかしたら何百人)と握手する出演者の負担を少しでも軽くするため、手は添える程度にしましょう。決して力を入れては行けません。

8-13-5.会場内に入ったら(同人イベントの場合)

入手したい頒布物がある時、人気のあるサークルが頒布しているのであれば待機列に並ぶ事も有ります。

この時、待機列の最後尾の人がいわゆる「最後尾の札」を持っているなら、最後尾の人へ一声かけて札を受け取って周りから見えるように掲げ、自分の後ろへ別の人が並んだら一声かけてその札を渡すなど、その扱い方にはルールが有ったりしますので事前に調べておきましょう。

同人イベントでは、サークルが頒布している同人誌を試し読みしたくなる事も有るかと思われますが、試し読みをする時はサークル参加者へ一声かけてから、何分もかけて立ち読みしたりせずに数ページ程度を流し読みするだけにしましょう。

試し読みする時やサークルの展示物を見るとき、頒布物の支払いをする時は、持っている荷物をうっかりサークルスペースの机に置いてしまいそうになるかもしれませんが、やらないように気を付けましょう。展示物や頒布物が傷つく可能性や防犯上の問題(荷物の整理と見せかけて頒布物を盗難する人間が居るので、疑われかねない)も有る為です。

時にはサークル参加者と会話する事も有るかと思いますが、他の一般参加者がサークルの頒布物を入手したいかも知れないし、サークル参加者に別の用事が有るかも知れないので、程々にして切り上げるようにしましょう。また会話するときは他の参加者の邪魔になりにくいよう、スペース正面の少し脇の部分に立つなど、配慮が欲しいですね。

頒布物に年齢制限がある場合、サークル参加者が捕まりかねないので入手しようとしてはいけません。年齢制限をクリアできるのであれば、身分証明書をすぐに提示できるよう、手元に用意しておきましょう。

年齢制限がある同人誌の場合、イベント会場の出入り口周辺や飲食店、交通機関での移動中に読む行為は、マナーとして控えるものです。自宅へ帰ってから読みましょう。

なお、一般参加者が自作物した物を同人イベントの会場内で複数人に配るような行為は明確に禁じられている傾向にありますので、自作物を配る(≒頒布)ならサークル参加しましょう。

8-14.イベントが終了したら

イベント終了後、アンケートが有る場合は感想や要望を書いて出すと次回も開催される確率がほんのちょっとだけ上がります。抽選で粗品が貰える場合も有りますので、書いた方が幸せになれるかも知れません。

*1:どうでも良い話だが、花王株式会社はかつて昭和六十一年(1986年)から平成十年(1998年)までフロッピーディスクを生産していた。意外に思われるかも知れないが、洗剤などの界面活性制御技術を応用して生産を決意したらしい。

*2:犯罪防止のため詳細な方法は書かないが、自動券売機の釣り銭返却口を詰まらせて、利用客が駅係員を呼ぶ為にその場を離れた隙に、釣り銭を窃取する犯罪者が居るので、決してその場を離れてはならない。

*3:稀に、運賃投入と乗車券の選択のどちらが先でも購入できる自動券売機も有る。

*4:記載内容や大きさで判別出来たりもするが、解説すると無駄に混乱するだけなので割愛する事をご容赦頂きたい。

*5:令和四年(2022年)現在だと、例えば長崎の島原鉄道

*6:補充券や常備券のようなものまで突っ込みだしたらキリが無いので、割愛する事をご容赦頂きたい。

*7:かつては施設保有、運行共に北近畿タンゴ鉄道、現在は施設保有北近畿タンゴ鉄道、運行が京都丹後鉄道

*8:今さら寝台券の話を持ち出しても混乱するだけなので、敢えて省略している事を察してほしい。

*9:乗車券を自動改札機へ投入する際、昔は重ねた乗車券が連続して一枚ずつ吸い込まれる方式だったのでコツが必要だったが、今は自動改札機が進化したので、何も考えずにそのまま突っ込んで大丈夫である。

*10:どうでも良い話だが、平成三年(1991年)の相模線電化時に投入された205系500番台電車には当初、日本電気株式会社が製造していたPC-9800シリーズの産業向けであるFC-9800シリーズを使ったモニタ装置が搭載されていたという。

*11:事実関係は一切不明だが、小田原駅構内のうちJR東日本小田急電鉄株式会社の部分が現在の橋上駅ではなく地下通路だった頃、小田急電鉄株式会社では特急券発売用に日本電気株式会社が製造していたPC-9800シリーズのストアコンピュータであるSC-9821を使用していた、という都市伝説を聞いた事が有る。詳細をご存知の方が居たらお教え頂きたい。

*12:充電器が急に必要になったがコンビニなどで手に入らない場合、当アカウントの中の人のようにハードオフをよく利用する人は、イベント会場から近いハードオフで青箱を漁って、どうにか充電器を探し出すしかない。

*13:TVドラマや映画ではよく、設計者と施工者の区別なく何故か筒型の図面ケースを肩から下げていたりするが、建築学科の学生ならいざしらず、実務では図面ケースや二次元CADどころか、BIMによる3Dモデルで設計を行う時代になりつつある。

*14:CADから出力した原図や青焼き、それを持ち運ぶ為の筒型の図面ケースは全て、20~15年くらい前までの話である。手書きの原図となれば30年近くも昔の話である。

*15:いくらBIMの時代になりつつあるとは言え、納まり詳細のスケッチを手書きで書けないようでは如何なものか。

*16:当アカウントの中の人の場合、小さい頃から風邪をひいた時に喉が痛くなる事が苦手だった事や、フロッピーディスクのカビ対策で手洗い・うがいを日頃から徹底的に行っている。

はじめての、イベント参加(改訂版) ~第七編・イベント直前編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編←現在開いているのは、この記事です。
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

7.イベントの直前になったら~来週はいよいよ、イベントだ~

7-1.主催者発表の案内、注意事項を最終確認

移動に備え、イベント前週の休日から準備し始めておくと、余裕を持って荷物をまとめる事が出来ます。

荷物をまとめ始める直前に、主催者発表の案内、注意事項を最終確認しておきましょう。案内、注意事項が事前に公表されていても、イベント直前(例えば前日や前々日)になって内容の変更、訂正や追加、インフルエンザなど感染症対策のお願いなどが有ったりする為です。

ペンライトの電池は現地で交換しようとすると、電池やペンライトの蓋を落として行方不明になったり、複数個の電池をポケットなどに無防備に入れておくとショートして発熱したり破裂させたりして危険ですので、イベント直前の時期に自宅で交換しておくと、安全かつ忘れずに交換できます。

なお、代表的な電池の製造メーカーを以下に挙げます。

panasonic.jp

www.maxell.jp

www.maxell.jp

www.fdk.co.jpコイン形またはボタン形と呼ばれている電池の種類が分からない時は、以下のページで検索できます。

jpn.faq.panasonic.com一次電池(充電できない電池)の取り扱いに関しては、以下も参照してください。

www.baj.or.jp

二次電池(充電可能な電池)の取り扱いについては、本局に掲載している「PC-9801LX4の二次電池について」および「PC-9821Ls12の二次電池について」も参考にして下さい。

shiuntenlos.ie-yasu.com

shiuntenlos.ie-yasu.com

イベントごとにファンレターやプレゼントの受入れ有無も異なりますので、これも注意事項を確認しましょう。なお、ファンレターの書き方やプレゼントの選ぶ際のコツは、当blogの「みんなで書こうよ、ファンレター」シリーズを参照してください。

numakura-works.hatenadiary.jp

握手会やお渡し会など、いわゆる接触イベントへ参加する時は、会話する内容をいくつか考えて置かないと自分が後悔する事になるので、出演者の公式blogやSNS等も活用して、会話のキーワードを考えておきましょう。そうしないと、後悔する可能性が高いでしょう。

7-2.決済手段の確認

現地周辺やイベント会場内で何かを購入する時の決済手段ですが、現金が必須の場合とキャッシュレス決済が必須の場合、どちらもあります。どちらの場合にしても、必要な金額をイベント会場へ出発する前までに現金で用意する、もしくはチャージを済ませておきましょう。

地方や離島の場合、キャッシュレス決済がほとんど使用できず事実上現金しか使えない、という場合が有ります。特に離島の場合、キャッシュカードを用いて現金を引き出そうにもATMどころかコンビニエンスストア自体がなく、島内で探して見つかったのは個人商店のみだった、というオチは珍しくありません。

7-2-1.現金

日本国内での支払いではどの場面でもほぼ完全に使える現金ですが、ただ用意すれば良い訳でもありません。高額紙幣や少額の硬貨は、次のような注意点が有ります。

鉄道の場合、都市部に有る駅のうち、ターミナル駅と呼ばれるような駅の券売機では高額紙幣(一万円札や五千円札、二千円札)も対応している事が比較的多いものの、それ以外の駅や地方の駅に有る券売機では高額紙幣に非対応である事が少なくありません。

何れの場合も、少額の硬貨(五円玉、一円玉)は対応していません。よって、千円札、五百円玉、百円玉、十円玉を用意する必要が有ります。

路線バスの場合、運賃とピッタリの金額が有れば良いですが、そうでない場合は車内の両替機で紙幣を両替する事になります。この場合、高額紙幣は使用出来ず、また、運転手も両替用の紙幣や硬貨を持っていない(または、両替機を使わずに運転手自身が両替する行為を、会社から禁止されている事すら有る)のが一般的ですので、千円札か硬貨を用意する必要が有ります。

路線バスでは五円玉、一円玉も使用可能である事が大半ですが、精算機が詰まってしまう事も有るので、運転手へ一言確認してから精算機へ投入すると良いでしょう。

さきほど「ほぼ完全に使える現金」と表現しましたが、稀にイベント会場内で現金が使用できず、キャッシュレス決済が必須の場合も有ります。(詳細は後述します。)

7-2-2.キャッシュカード

金融機関のキャッシュカードは、特に地方銀行や信用金庫は夜間や営業地域以外では使用できない(現金を引き出せない)、使用できても想定以上の手数料を取られる事も有ります。ですので、自分の使っている金融機関のキャッシュカードが使用できる時間帯やATMを確認し、必要な現金はイベント会場へ出発する前までに準備しておきましょう。

7-2-3.交通系ICカード

交通系ICカードは、特に地方や離島だと使用できるとは限りません。事情が分からなければ使用不可だと思って、現金も用意した方が良いでしょう。

7-2-4.キャッシュレス決済

電子マネーやクレジットカードなどキャッシュレス決済も、特に地方や離島だと使用できるとは限りません。

都市部だと大抵の場所で複数のキャッシュレス決済に対応しているのが一般的ですが、地方や離島では空港や港の内部に有る窓口、売店のみ対応していて、それ以外の商店や民宿などでは現金のみの場合も少なくありません。

このように書いていくと、千円札さえ用意すれば完璧であるかのように思われるかもしれませんが、東京ドームのように「場内での現金使用不可」という会場も現れ始めていますので、事前に確認して準備しましょう。

www.tokyo-dome.co.jp

なお、離島のキャッシュレス決済事情について、少し変わった例も有ります。

例えば八丈島では、空港に乗り入れているANAと提携しているEdyのみは島内に広く普及している、と言われています。これは島内と内地を往復する島民が、ANAのマイルとEdyが交換可能である事が普及率に影響している、とされている様です。

7-3.当日の服装とか

どのような服装でも、部屋干し特有のにおいが出ないよう晴天時に洗濯して天日干しましょう。Yシャツを着用するならば、事前にアイロン掛けも怠らない方がスマートですね。

なお、イベントにちなんだTシャツなどを着用する事も有るかと思いますが、屋外では悪目立ちしないように上着を着用しておくことをおすすめします。

7-3-1.大きくは身体を動かさないイベント

参加するイベントがライブのような身体を動かすので無いならば、「4-3-4.雨天の対策」から「4-3-6.冬季の対策」に記載した内容を参考に、季節に合わせた服装にしましょう。寒くなった時の為に、羽織る為の上着が一枚有ると良いですね。

7-3-2.ライブのような身体を動かすイベント

ライブのように身体を動かすなら、軽装になれるようインナーの上にTシャツを着用(物販でTシャツを入手できたのであれば、それでも良い)して、イベント会場まではTシャツに上着を着用して、会場内では上着を脱ぐなど、体温調節しやすいようにするのが良いでしょう。

ただしオールスタンディング形式の場合は上着の置き場所が無いので、脱いだ上着は腰に巻き付けるなどの方法を考えておく必要が有ります。

Tシャツの下には、機能性インナーを着用すると快適です。特に汗をかくぐらい動く事がわかっている時は、速乾性のインナー(株式会社ユニクロの「エアリズム」、国内では株式会社コナカが販売している「JOHN PEARSE」、株式会社ワコールの「BROS」、株式会社ジーユーの「ドライストレッチ」の各シリーズなど)を着用すると良いのではないでしょうか。

逆に、保温性の高いインナーは熱くなりすぎたり汗冷えする原因にもなるので、あまり勧められません。この辺りはライブ参加者向けのほか、登山者向けの解説記事を読んで情報収集しておくと良いでしょう。

7-3-3.靴はどうするのか

長時間歩いたり、並んだりするので履き慣れた歩きやすい靴を履きましょう。

特に女性の場合、ピンヒールの靴で出かけてしまうと自分がケガするだけではなく、うっかり他の観客の足を踏んでケガさせる可能性も有ります。履物で高さを稼ぎたい気持ちも分かりますが、転倒する危険も有るので避けましょう。

新品の靴は、14日以上かけて履き慣らしておくと良いでしょう。靴を履き慣らす時も、いきなり長時間ではなく数分だけ歩くのから始めて、履く時間を徐々に長くして馴染ませるのがベターです。

7-3-4.メイクはどうする?

参考に出来そうなウェブサイトをいくつか紹介しておきます。

favor.life

toplog.jp

lipscosme.com

7-4.持ち物確認票(参考)

以上までに記載してきた内容を移動の前日夜までに終了させると、安心して眠れます。必要なものを当日に調達しようとすると、思った以上に調達しにくい事が少なく有りません。

準備する時、以上に記載した内容を再び参照するとなると大変ですので確認がしやすいよう、参考では有りますが持ち物確認票を提示します。各自、必要に応じて中身を書き換えて活用してみて下さい。


  • 最低限必要と思われるもの

□ イベント入場券(チケットや参加券、パンレット(カタログ)など)
□ 現金(場合により、100円硬貨や500円硬貨を多めに用意)
□ クレジットカード、キャッシュカード
□ 保険証やお薬手帳、持病などで常備している薬
□ 携帯電話(スマートフォン)と、充電器
□ 折り畳み傘、雨合羽

  • 宿泊施設

□ 宿泊施設の予約情報
□ 着替え

□ 予約した交通機関の乗車券、搭乗券、乗船券
□ 交通系ICカード
□ レンタカーの予約情報
□ 利用する交通機関の時刻表
□ イベント会場周辺の地図

  • 長時間、列に並んで待機する時

□ 簡易椅子
□ 防暑または防寒用品
□ 書籍や音楽プレーヤー、携帯ゲーム機など時間を潰せるもの

  • 物販

□ 主催者公式の注文票
□ 注文票を記入するための筆記用具
□ 物販で入手したグッズを入れるバッグ

  • 同人イベント

□ パンフレット(カタログ)や、サークルの一覧表
□ 入手したものを入れるバッグ、クリアファイルやクリアケース

  • 運搬用の機材

□ 着替えや入手したグッズを入れるバッグ
□ 宅配便で荷物を送る場合の箱

  • ライブに参加する時

□ ペンライトやケミカルライト
□ 使用済みのケミカルライトを入れる袋
□ 汗を拭くタオル

  • オフ会

□ 幹事の緊急連絡先
□ 参加費
□ 集合場所および時間の情報を印刷した紙
□ オフ会会場周辺の地図

  • そのほか

□ 出演者や制作陣などへのファンレター


なお、イベント入場券、宿泊施設やレンタカーの予約情報、予約した交通機関の予約番号等、利用する交通機関の時刻表は、原本をなくしたり携帯電話(スマートフォン)の充電が切れた場合に備え、紙を印刷しておくか別のタブレットへもバックアップしておくと良いでしょう。

また身分証明書は財布とかばんへ分散して複数所持するなど、バックアップ体制を整えておきましょう。

7-5.そのほか

必須では無いですが、状況によっては便利かも知れないものを簡単に紹介しておきます。

7-5-1.オペラグラス

イベント会場が大きく、ステージまでの距離が遠い場合はオペラグラスを使うと出演者の表情や仕草を細かく見る事が出来ます。ただし倍率が高すぎるとちょっとした事で見切れてしまって却って見辛くなりますので、程々にした方が良いでしょう。

7-5-2.ライブ用の耳栓

ライブに参加する時、スピーカーが近くにあるといわゆる音響外傷になる事が有ります。体質によっては症状が回復しない事も有る為、心配な人はライブ用の耳栓を準備しておきましょう。

7-5-3.自作の名刺

自分のハンドルネームを記載した、自作の名刺を持っておくのも面白いかもしれません。家電量販店などの印刷用紙コーナーで名刺用紙が販売されていますので、それを使って自分でデザインを考えて作成すれば大丈夫です。

印刷する為の元データは、名刺用紙を製造しているメーカーからダウンロードできるプログラムを使うか、Microsoft Wordで宛名ラベル作成機能で元の用紙を設定してから作成できます。


次は第八編「~イベント当日編~」です。←続きはココをクリック

はじめての、イベント参加(改訂版) ~第六編・荷物運搬対策編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編←現在開いているのは、この記事です。
第七編・イベント直前編
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

6.欲しいものが入手出来たら~体力温存の為に、できるだけ身軽になりたい~

6-1.荷物の保管方法を考えよう

イベント会場内はたいてい通路が狭いので、宿泊施設を利用した際の着替えや入手したグッズなどは、何らかの方法で運搬・保管して持ち込む荷物を出来るだけ少なくする必要が有ります。

またライブの場合、座席形式では荷物を置くスペースが座席下の精々30cm~40cm角程度の空間しか確保出来ず、オールスタンディング形式に至っては会場内で荷物を置くスペースは全くないと言ってよい(オールスタンディングでカバンを持ち込んで背負ったままだったり、床に置きっぱなしにする事は、本来はナンセンス)状況です。

ですので、荷物は出来るだけどこかへ保管して、イベント会場へ持ち込むのは最小限になるよう事前に検討しておかないと、後悔するかもしれません。

代表的な荷物の保管方法には下記に挙げる方法が有ります。

  • 一度、自宅へ持って帰る
  • コインロッカー
  • 宿泊施設
  • 駐車場に止めた自動車
  • 宅配便で自宅へ送ってしまう

コインロッカーや宿泊施設、駐車場に止めた自動車においておく方法は、イベントに同行する友人や知人に頼むのも一つの方法ですので、交渉してみてはどうでしょうか?

なお、車輪付きキャリーケースで移動する場合はトラブルの元ですので、周りの人にぶつけないように注意して移動しましょう。

6-1-1.一度、自宅へ持って帰る

自宅と物販場所、イベント会場が距離的に近く、イベント開演時間までに現地へ戻れる場合はこの方法を使う事も可能です。徒歩圏内か交通機関の定期券を所持しているような場合などは、金銭面で一番有利ではないでしょうか。

6-1-2.コインロッカー

簡単かつ基本的な手段で、会場内にコインロッカーが有る(使用可能)な場合と、会場内に無いか使用不可で最寄駅などのコインロッカーを使うしかない場合に分かれます。

何れの場合も、コインロッカーに入る有効寸法(内側のサイズ)の確認(グッズのサイズによってはコインロッカーへ入らない悲しい事が起きる)や、使おうとしたコインロッカーが全て埋まっていた時の為に駅周辺や隣駅も含めて、何か所か候補を選んでおくと良いでのはないでしょうか。

なお駅に置かれているコインロッカーは交通系ICカードが使用できたりしますが、それ以外では硬貨のみ対応の場合も有るので、やはり必要な金額(それも、コインロッカー側が釣り銭に対応しているとは限らないので、金額に見合った硬貨)を事前に用意しておくのが望ましいと言えます。

6-1-3.宿泊施設

宿泊施設へ宿泊している場合、宿泊施設とイベント会場が近ければ荷物を部屋に置いておく事も可能です。なお宿泊施設によっては、チェックイン前やチェックアウト後の荷物預かりサービスを行っている事も有りますので、そういったサービスを有効活用するのも一つの方法です。

6-1-4.駐車場に止めた自動車

イベント会場の近くまで自家用車やレンタカーで行く場合、自動車の中に荷物を置いておく事も出来ます。

ただし、夏季の場合は車内の気温がかなり上昇するので破裂しそうなものを置かない事や、車上荒らしの被害を避ける為に出来るだけトランクルームなど人目に付かない場所へ収納する事が必要です。

6-1-5.宅配便で自宅へ送ってしまう

荷物を全てまとめて、コンビニやホテルから自宅へ宅配便で送ってしまう方法も有ります。ただし、事前に入れる箱や袋、カバンの用意、サイズや重量の確認が必要なのを忘れては行けません。

宅配便を使用する際の詳細な注意事項については、本局に掲載している「宅配便に関する 2 〜 3 の事項」を参照してください。

shiuntenlos.ie-yasu.com

6-2.小冊子の持ち運び

イベントで小冊子やパンフレットを入手した時、折り目を付けないように持って帰りたいならば、クリアファイル(枚数や冊数が多い場合はクリアケース)を用意しておくと良いでしょう。

クリアファイルやクリアケースの大きさは悩みますが、B5サイズ以上、出来たらA4サイズの用紙が入るものならば、安心できるのではないでしょうか。


次は第七編「~イベント直前編~」です。←続きはココをクリック

はじめての、イベント参加(改訂版) ~第五編・同人イベント編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編
第五編・同人イベント編←現在開いているのは、この記事です。
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

5.同人イベント~はじめての一般参加~

5-1.全員が「参加者」である

どのような同人イベントでも共通であり忘れてはならないのは、全員が「参加者」であるという視点でしょう。

規模が大きいほど忘れがちですが、同人イベントは仲間内で行う集まりだと考えてみてください。仲間の集まりとすれば、「運営」や「店舗」、「利用客」と分類する事は不自然で、全員が平等な参加者だと言える訳です。

ただ単純に参加者と呼ぶと、区別が必要な場面(例えば、主催者が発表した注意事項を読むとき)で混乱が生じますので、以下の様な区別は存在します。

  • 同人イベントへ出展して作品を頒布する側の「サークル参加者」または「委託参加者」
  • 主催者側で会場の設営や撤収、場内整理などを行う「スタッフ参加者」
  • サークル参加者が頒布している作品を入手するだけの「一般参加者」

さきほど記載したように店舗や利用客という分類では無いですから、サークルの作品は「販売物」ではなく「頒布物(読み方:はんぷぶつ)」などと呼びます。同人イベントは、SNSなどで知り合った人とオフライン(現実)で交流する場所にもなっています。

5-2.サークルの一覧を確認

行ってみたい同人イベントが有るならば、サークルの一覧が掲載された主催者の公式ウェブサイトやパンフレット(カタログ)を読んでみましょう。パンフレット(カタログ)は「3-1-6.そのほか」の通り、書店で入手するかオンラインカタログを参照します。

パンフレット(カタログ)では、注意事項の他にも頒布物の傾向が分かったりしますので、一通り目を通しておくと良いでしょう。パンフレット(カタログ)ではサークルカットのみで頒布物に関する詳しい案内が無い時も有るので、その場合はサークルの公式ウェブサイトや公式SNSアカウントなどを参照すると、もしかしたら案内が書いてあるかもしれません。

5-3.サークルのスペース配置番号の読み方

既に頒布物を入手してみたいサークルが居るのであれば、サークルの公式ウェブサイトや公式SNSアカウントなどで、出展日やスペース(主催者がサークル参加者に用意する
机や椅子の場所の事)、サークル名を確認して自分用の一覧表や会場内の地図を作っておくと、同人イベント当日に会場内で迷わずに済みます。

各サークルのスペースは会場内に設置された机に沿って配置されていますが、この配置場所を表しているのがスペース配置番号(スペースナンバー)と呼ばれているもので、配置番号は、ホール名・ブロック・番号・aやbの4要素で構成されている事が多いようです。

  • 「ホール名」は会場が別棟だったり、同じ棟でも複数の部屋に跨っているような場合に、それを区別する要素です。
  • 「ブロック」は会場内に並んでいる机のうち、どの列の机なのかを区別する要素です。
  • 「番号」は同じ列の机の中で、始点となるスペースから何番目のスペースなのかを区別する要素です。
  • 「aやb」は、本来は一つ分のスペースを半分に分割したスペースに出てくる記号で、番号の後ろに付属します。例:ぬ98a、ぬ98b

「ホール名」は、よほど大きいイベントでなければ省略されていると思われます。

5-4.会場への到着時刻

3-5.店舗申込の補足事項」でも「徹夜で待機」や店舗側が認めていない時間帯に待機列へ並ぶ事は絶対に行ってはならない事を書きましたが、同人イベントの場合、徹夜で待機した人に対するペナルティとして、会場へ入場できるのが始発列車で来た人より後回しになる事が有ります。駅で待機して始発列車から降りてきたのを装っても、何故かバレて後回しにされたりしますので、無駄な抵抗は止めましょう。

なお多くの同人イベントでは、開場から昼頃までは混雑が激しい時間帯になっている場合が多いようです。慣れないうちや、夏季のように気温が高いときは、昼過ぎから会場へ入場するのも良いでしょう。

5-5.サークルでの支払方法について

会場内でサークルの頒布物を入手する時、クラシックPCや電子基板、プログラムを扱うようなサークルでは電子マネーQRやバーコードを用いたコード決済も活用している場合が有るものの、多くは現金でのみ支払いが可能です。

現金でのやり取りですのでサークル側は釣銭の用意もしているものの、やはり足りなくなる事が有りますから、頒布価格ちょうどの硬貨や紙幣を準備するよう心がけましょう。

どのくらいの金額になりそうか予想できないなら、特に100円玉、500円玉、1,000円札は多めに準備すると現地でお互いに困りません。ただし、イベント終了時刻に近い場合はサークル側も細かい硬貨や紙幣を高額紙幣と交換したい場合も有るので、高額紙幣で支払いをしても良いか質問してみても良いでしょう。

頒布物の値段は大抵の場合、同人誌は数百円から1,000円、同人ハードウェアや同人ソフトウェアと呼ばれるものなら数百円から数万円まで様々だと思われます。

5-6.入手した頒布物の持ち運び方法

サークルから頒布物を入手した時、いわゆるレジ袋は貰えないと考えてください。サークルの頒布物に関する案内を元に、物理的な寸法及び重量を考慮して持ち運ぶためのバッグや紙袋を用意しましょう。同人誌はB5サイズが多いですが、中にはA4サイズも有りますので、これに合わせてクリアファイルやクリアケースを用意します。

なおサークルによっては持ち運び用の紙袋も頒布している事が有りますが、屋外では悪目立ちしないように予め用意したバッグや紙袋を使うことをおすすめします。

5-7.頒布物が残っているのかの情報

人気のあるサークルは、同人イベントが終了時刻を迎える前に頒布物が全て無くなってしまう事が有ります。サークル参加者自身やサークルの公式SNSアカウントが有る場合はそちらで告知したりしますので、同人イベントの開始時刻を過ぎたらこまめに情報を確認しておくと、待機列に留まるか離脱するのかの判断を行いやすくなります。

5-8.頒布物を誰かと交換したい、手分けして入手したい

3-8.どうしてもチケットを入手出来なかったら」から「3-8-2.チケットを受け渡す方法」までを参考に、協力してくれる参加者を探してみると良いでしょう。

5-9.サークル参加する

大した経験は有りませんが、参考程度のメモ書きを書いておきます。サークル参加する場合、事前に一般参加するか当日のレポートを読むと会場内の雰囲気、サークルスペースの構成方法などを参考に出来ます。なお、当アカウントの中の人がサークル参加した経験が有るのは、以下の同人イベントです。

mi68.artstage.net

www.youtube.com

retroexp.com

5-9-1.申込時の注意事項

同人イベントへ参加する為に主催者へ参加申込する際は、注意事項を熟読するのは当然ながら、書類等は誤字脱字や記入ミスなく記入しましょう。サークルカットも画像サイズや解像度、モノクロやカラーなどの指定を守りましょう。冒頭でも記載しましたが、同人イベントは全員が対等な参加者です。「誰にも迷惑をかけない」を目標にしましょう。

主催者から協議事項が来たら必ず返答しましょう。「どうすれば良いか?」という質問が来たら「どうしましょう?」とオウム返しするのではなく、具体的に「このようにして欲しい」など、問題が無ければ「問題ありません」と返答しましょう。何も返答しないと、主催者には連絡が届いたのかそうでないのか、問題が有るのか無いのか、判別できません。

主催者へ要望を伝える事は問題ないですが、自分の都合のみ優先して文句だけ言うのは無意味なのでやめましょう。日程や場所、予算などを伝えて調整したいと要望を伝える方が建設的です。

冒頭で「サークル参加者」と「委託参加者」が出てきましたが、サークル参加者は同人イベントの会場へ直接参加、委託参加者とはほかのサークル参加者に協力してもらって、自分の頒布物を頒布する方法です。

会場へ頒布物を搬入する方法の違いにより、申込内容が変わる事が有ります。頒布物を直接、自宅から会場までカバンへ入れて持っていくような場合はそこまで気にしなくて大丈夫ですが、以下のような手段を用いる場合は何らかの申請が必要な場合も有りますので、主催者の注意事項を確認しましょう。

  • 直接搬入(同人誌を印刷所から直に搬入)
  • 宅配搬入(頒布物を自宅から指定された場所へ、宅配便で送って搬入)
  • 同人イベント当日にカートなどを使って搬入
5-9-2.頒布物の制作など

頒布物は、主催者の注意事項を守って制作しましょう。同人イベント当日に頒布できなくなって一番悲しむのは、自分です。

頒布物の制作と共に、告知もすると良いでしょう。サークルカット、スペース配置番号、当日の頒布物の案内を、ウェブサイトやSNSへ投稿しましょう。

5-9-3.同人イベント当日

何かトラブル(体調不良、急な仕事で行けなくなった等)が起きたら、まずは主催者へ分かった時点で明確に連絡しましょう。単にSNSへ書き込むのは連絡とは言いません。

入場証、頒布物、釣銭は忘れないように持っていきましょう。釣銭は値段が100円単位なら100円玉、500円玉、1,000円札を、500円単位なら500円玉、1,000円札をそれぞれ10~20枚程度用意すると良いのでは無いでしょうか。5,000円札も2枚程度あると万全です。

そのほか、スペースの机に敷く布、POP(頒布物の案内、値札、スペース配置番号等)や、見本を立体的に配置して飾る為の棚やワイヤーネットなども持っていくと良いかもしれません。ポスターなどを壁や窓ガラスに貼り付ける行為は禁止されていることがあるので、注意事項を確認するか主催者へ可否を問い合わせましょう。

棚などを使って見本を立体的に配置する時は、主催者の注意事項を確認して制限に収まるようにしましょう。具体的な記載が見当たらないなら、近隣のスペースに迷惑をかけない様な計画案を事前に練って、これも判断に迷ったら主催者に問い合わせます。

また同人イベント当日、近隣のスペースに影響がないか最終確認して微調整しましょう。

開場前に準備が整い、隣のスペースのサークルも準備が終わっているようならば、一言挨拶しておきましょう。それをきっかけに仲良くなることもあるので、オススメです。


コラム:二次創作について

俗に二次創作などと呼ばれる物は、厳密には法令に抵触している可能性が高い事、それを踏まえ、二次創作で制作する同人誌やグッズは、個人で楽しむ範囲(権利保持者の利益を損なわない範囲)を超えなければ権利保持者から黙認して貰える可能性が高い、という事を忘れてはいけません。

安易に公式ロゴを流用・印刷、または原著作者が制作したイラスト(いわゆる版権絵)をそのままトレースして印刷しただけのグッズを頒布する行為は、やっては行けない主たる例です。

例え、個人で楽しむ範囲として容認されそうなグッズを制作する場合でも、「商業的な販売」と捉えられる行為を行うと、権利保持者(一次制作者)より正式に抗議されてしまうでしょう。

なお、原著作者の許諾を得ていない二次創作でも、オリジナリティがある部分については二次的著作権が成立し得る、という判例が有ります。判決文は知的財産高等裁判所 令和2年(ネ)第10018号を確認してください。


次は第六編・荷物運搬対策編です。←続きはココをクリック

はじめての、イベント参加(改訂版) ~第四編・イベント物販対策編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編←現在開いているのは、この記事です。
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

4.物販が発表された~欲しい物は計画的に~

4-1.イベントの物販方法の種類

イベントの物販は、主催者の発表内容をよく確認しましょう。代表的な物販の方法には以下の方法が挙げられますが、どれか一つだけ実施する場合と順番に行われる事が有ります(例えば最初に事前物販を行って、当日も物販が行われる、など)

物販では、各種媒体(パンフレットやCD、Blu-rayDiscなど)とグッズ(Tシャツやタオル、コンサートライト、キーホルダーなど)が扱われる傾向です。

代表的なイベントの物販方法には下記に挙げる方法が有ります。

  • 事前物販
  • 前日物販
  • 当日物販
  • 事後物販
4-1-1.事前物販

イベントよりも前に行われる物販で、多くの場合は主催者が用意した販売用のウェブサイトから購入する形式です。

4-1-2.前日物販

イベント開催の前日に行われる物販で、当日物販の仲間と言えるでしょう。

4-1-3.当日物販

イベント開催の当日に行われる物販で、イベント会場で行われるもの以外にライブビューイング(イベント当日に会場内の様子を衛星回線などを通じて、映画館などの上映施設で放映する形式)の会場で行われるものも有ります。

4-1-4.事後物販

イベント後に行われる物販で、これも多くの場合は主催者が用意した販売用のウェブサイトから購入する形式です。

4-2.物販の購入方法の種類

購入方法や決済方法、荷物の受け取り(事前物販およに事後物販)における一般的な注意事項は、基本的に「第三編・チケット入手編」で挙げた内容と重複します。

例えば、こんな感じです。


  • 申込方法

3-5.店舗申込の補足事項

  • 決済方法

3-6.チケットの決済方法の種類」から「3-6-2.決済完了の確認

  • 商品の発送先

3-7.チケットの発券方法の種類

  • いわゆるトレーディングものやガチャを誰かと交換したい

3-8.どうしてもチケットを入手出来なかったら」から「3-8-2.チケットを受け渡す方法」まで


まずは、上記の内容を参照してください。(参照する際は、「チケット」を「物販」と読み替えると、より理解しやすいでしょう。)

物販特有の事項は以下に挙げていきます。

4-3.前日物販や当日物販の注意事項

物販会場や開始日時が分かったら「2-4.移動手段の選定」から「2-8.乗車券や搭乗券、乗船券の購入」を参考に、待機列の整列開始時刻も加味したうえで会場に近い人は事前に販売場所の偵察を、遠い人は地図などで移動経路を検討しましょう。

ライブビューイング会場で行う物販は扱っているものが限定されていたり、数量が少ないために売り切れやすい点には注意が必要です。

偵察する人は、例えば物販会場最寄駅の階段位置、列車の扉の位置(何両目のどの扉)を覚えておいて、階段から遠くないが混雑にも巻き込まれない乗車位置を確認した方が、より良い結果を狙えるかもしれません。

物販の内容によっては、各種媒体とグッズで別々の待機列を形成することも有ります。この点は事前に公表される場合と当日にならないと分からない場合に分かれるので、主催者の発表も確認しつつ、当日も案内看板などをよく見ながら待機列に並びましょう。

3-5.店舗申込の補足事項」でも「徹夜で待機」や店舗側が認めていない時間帯に待機列へ並ぶ事は絶対に行ってはならない事を書きましたが、物販の場合、徹夜で待機した人に対するペナルティとして、購入できるのが始発列車で来た人より後回しになる事が有ります。駅で待機して始発列車から降りてきたのを装っても、何故かバレて後回しにされたりしますので、無駄な抵抗は止めましょう。*1*2

仮に始発列車の運行時刻から並ぶと想定すると、販売開始時刻まで4~5時間くらい並ぶ事になります。こうなると流石に体力の消耗が問題となる為、以下を参考に出来るだけ体力を温存すると良いでしょう。

4-3-1.事前物販や前日物販の活用

体力を温存する根本的な方法は、体力を使わない事です。これを考えれば、やはり事前物販や前日物販を活用するのが賢いと言えます。

当日物販のみの限定品を考えて全て当日物販で揃えようとすると、時間に余裕がない中で大量の荷物を抱えながら急いで移動するハメになりがちなので、やはり可能な範囲で事前に揃えておき、当日物販では限定品のみ購入するようにしましょう。

4-3-2.物販の待機列に入る前に、お手洗いは済ませる

無理に我慢するのは身体的にも負担になります。出来るだけ事前に済ませるのが良いと言えます。途中でどうしても行きたくなったら、同行者か列の後ろの人に一声かけてから行きましょう。

4-3-3.簡易椅子を用意する

主催者が認めていればの話になりますが、待機時間が長いと見込まれる場合、硬いアスファルトやコンクリートの舗装面へ長時間座るとなると、流石に足腰への負担が大きいと思われます。簡易椅子を用意してそこへ座れば、足腰への負担を軽減できます。待機時間が短いと見込まれる場合は却って荷物が増えるだけですので、自分で判断しましょう。

4-3-4.雨天の対策

どの季節でも、急に雨天になってしまう事も有ります。雨に濡れたくなければ雨具を準備する必要が有る訳ですが、移動中は傘でも良いものの、待機列では傘の骨の先端で周囲の人をケガさせる危険性を考慮すると、自分自身の身体とカバンを雨から守る為に雨合羽も用意しておくと良いでしょう。

また雨天時は晴天時よりも寒くなる事が往々にして有る為、羽織る事ができる上着を用意しておくとなお良いですね。

4-3-5.夏季の対策

直射日光が強い事や気温が高い事を踏まえ、熱中症への対策として最低限でも以下の準備をしましょう。

  • 事前に、身体を暑さへ馴らす
  • 水分補給の為の飲料水
  • 身体を冷やすもの、日焼けを防止できるもの
  • 汗を拭くタオル
  • 虫除け用品(虫除けスプレーなど)

身体を暑さへ馴らす時は、7日以上使って徐々に馴らしていきましょう。暑さへ馴らすのを途中で中断すると効果が薄まるので、イベント直前に出来るだけまとめて行います。

水分補給の間隔は身体の負荷により異なりますが、のどの渇きにかかわらず0.1~0.2%の食塩水、ナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30分ごとにカップ1~2杯程度のペースで飲むのが望ましい、とされています。

www.mhlw.go.jp熱中症対策で飲料水を事前に用意する場合は、以下に挙げたガイドラインを目安に用意すると良いですが、スポーツドリンクなど熱中症予防に適した清涼飲料水は飲みやすいよう糖分が多めに入っている事が有るので、出来るだけ糖分が抑えられている製品を選ぶと適切な水分補給を行いやすく、より望ましいようです。

www.j-sda.or.jp移動を考えると、ペットボトルを保冷バッグに入れて持ち運ぶ方法が良いのではないかと思われますが、水筒を使う方法も考えられるでしょう。

身体を冷やすもの、日焼けを防止できるもので具体的に考えられるのは、以下のようなものです。

  • 帽子
  • サングラス
  • ストール
  • クールネック
  • 身体用の保冷剤

日焼けを防止できるものに日傘も有りますが、先述した通り危険な為、出来るだけ避けた方が無難だと考えられます。

身体用の保冷剤を使う場合は凍傷にならないよう、取り扱いには注意しましょう。

www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp

4-3-6.冬季の対策

風が強かったり気温が低い事を踏まえ、凍傷への対策として最低限でも以下の準備をしましょう。特に海岸付近や標高の高い場所、山の麓は意外と寒くなります。

  • 十分保温できる上着
  • 帽子
  • マフラー
  • 耳当て
  • 手袋
  • 厚手の靴下
  • 使い捨てカイロ

カイロは使い捨てのもの以外に、登山やスキー、スノーボードなど冬の屋外レジャー向けとして以下のような物も有りますので、検討してみてください。

  • 専用の木炭を用いるもの(灰式カイロ)
  • 白金を触媒にしたもの(白金触媒式カイロ)
  • 電池式カイロ
  • 保温材を電子レンジなどで温めるカイロ
  • 酢酸ナトリウムの物理反応を使ったエコカイロ

カイロを使う場合は低温やけどにならないよう、取り扱いには注意しましょう。

www.saiseikai.or.jp

4-3-7.決済方法にご注意

3-6.チケットの決済方法の種類」でも記載した通り、決済方法が限定されている(例えば現金一括払いのみ、現金とクレジットカードを選択可能だが、使用可能なクレジットカードは限定されている、QRやバーコードを用いたコード決済は不可など)事も少なくないので、事前に使用可能な決済方法は確認しておきましょう。

現金で支払う場合、出来るだけ事前に購入するものをリストアップしておき(主催者公式の注文票が有る場合はそれへ記入しておき)、お釣りが発生しない金額を準備するか、小銭を多めに持っておくと手間を減らせます。

4-3-8.グッズの持ち運び方法

前日物販や当日物販では、いわゆるレジ袋は貰えない事が少なくありません。主催者の発表内容から物理的な寸法及び重量を考慮して、持ち運ぶためのバッグを用意しておく事をおすすめします。物販の中に持ち運びに使えそうなバッグが有れば、それを活用するのも一つの方法です。

4-3-9.売り切れ情報

物販で売り切れた場合、販売している場所で看板による案内を行ったり、主催者の公式SNSアカウントで情報を告知したりしますので、販売開始時刻を過ぎたらこまめに情報を確認しておくと、待機列に留まるか離脱するのかの判断を行いやすくなります。

4-4.事後物販の注意事項

事前物販や当日物販で売り切れたものは販売されない事が有るので、欲しい物は出来るだけ当日物販までに入手しておくと、後悔しません。


次は第六編・荷物運搬対策編です。←続きはココをクリック

*1:何度か開催されている某ライブでは、物販について始発電車の時刻から待機列を形成していた(マナーの悪化で、今は結局、前払いかつクレジットカード決済専用の通販形式になった)のだが、初期の頃はペナルティを発動していなかった。にも関わらず、ある時、徹夜組と始発でなりふり構わず物販会場まで走って突撃した連中に対し、いきなりペナルティ発動した事が有り、当アカウントの中の人は現地でその様子を目撃した。

*2:当時、当アカウントの中の人は始発電車で行ったものの走ったりせずに歩いていたら、途中の路上で5mくらい先の物陰から看板を持ったスタッフが突如現れて待機列を形成した為に、物販はほぼ先頭の集団で購入できた、という幸運に恵まれた。始発列車到着からの最短歩行時間を計算して、時間を計測していたのだと思われる。

はじめての、イベント参加(改訂版) ~第三編・チケット入手編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編←現在開いているのは、この記事です。
第四編・イベント物販対策編
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

3.チケット争奪戦、ついに開幕

3-1.チケットの販売方法の種類

次に、イベントへ参加するためにイベント入場券(以下、チケットと記載)が必要なのか否かを確認しましょう。チケットが必要なければ、第三編は飛ばして大丈夫です。

チケット販売方法は、主催者の発表内容をよく確認しましょう。代表的な販売方法には以下の方法が挙げられますが、どれか一つだけ実施する場合と順番に行われる事が有ります(例えば最初に先行抽選を行って当選者確定後、何週間かのちに一般販売が行われる、など)

代表的なチケットの販売方法には下記に挙げる方法が有ります。

  • 会員限定の抽選
  • CDやゲームなどの抽選
  • WEB抽選
  • 一般販売
  • 機材解放席
  • そのほか
3-1-1.会員限定の抽選

特定のファンクラブやオンラインショップなどの会員に入会していたりアカウントを持っている人のみが応募出来て、応募した人の中から当選者だけがチケットを入手できる形式です。

3-1-2.CDやゲームなどの抽選

特定の製品を購入した場合に応募用のシリアルナンバーが貰えて、それを元に応募すると応募した人の中から当選者だけがチケットを入手できる形式です。

3-1-3.WEB抽選

特定のチケットを販売するウェブサイトで応募した人の中から、当選者だけがチケットを入手できる形式です。

3-1-4.一般販売

誰でも申し込み可能で、基本的に先着順です。人気のコンテンツやイベントのチケットは僅かな時間(短いと数秒~10秒前後)で全て完売する事さえ有りますが、それほど人気ではない、人気が有っても平日や地方の公演だとしばらく購入できたります。

3-1-5.機材解放席

見切れ席などとも呼び、本来は機材用だったスペースを客席として追加販売した座席です。必ずある訳ではなく、販売されない場合も有ります。

3-1-6.そのほか

CDやBlu-ray Discなどの発売時にリリースイベントが開催される事も有りますが、リリースイベントでは「3-1-2.CDやゲームなどの抽選」のような応募以外に、媒体に同封されている参加券(または抽選申込券)がチケットの代わりとなる場合も有ります。

また同人イベントの場合、チケットを入手する方式以外に注意事項やサークル名の一覧が記載されたパンフレット(カタログ)がチケットの代わりとなる場合も有ります。パンフレット(カタログ)は紙ベースやCDやDVDなど光学メディアに収められたものを取り扱いのある書店で入手するか、主催者が公式ウェブサイトで案内しているオンラインカタログを参照しましょう。

3-2.チケットの申込方法の種類

さきほどチケットの販売方法を記載しましたが、今度は申込方法を記載します。「販売方法と申込方法の組み合わせ」の把握が、チケット入手の第一歩です。

  • チケットを販売するウェブサイトからオンラインで申し込む形式
  • 電話で申し込む形式
  • チケット販売を行う店舗で、係員へ申し込む形式

チケットの申込方法も、販売方法と同様にどれか一つだけ実施する場合と順番に行われる事が有りますので、どの方式で申込むのか事前に確認しましょう。

チケットを申し込む際、役者を指定して購入する形式の場合は、応援している役者を指名すると良いでしょう。詳細は過去にコラムとして公開しています。

みんなで書こうよ、ファンレター ~第六編・より良くする為に~
コラム:舞台チケットで役者を指名出来るなら、必ず相手を指名しよう

なお詳細は後述しますが、チケットを入手する時は主催者または、主催者が正式に公認しているチケット流通事業を営む事業者(以下、チケット代理店と記載)・団体から入手しましょう。

3-3.オンライン申込の補足事項

3-3-1.販売開始の日時

最初に確認すべきは、販売開始の日時です。日付や曜日は良いとして、時刻に関してはその表記方法が12時間制なのか、24時間制なのか紛らわしい場合、主催者やチケット代理店へ問い合わせて確認したほうが良いでしょう。

特に先着順で限りがある場合は、注意が必要ではないでしょうか。なお、パソコンや携帯電話(スマートフォン)は時刻合わせをしておきます。時刻を合わせない場合、申込ボタンを押すタイミングを間違えたり、サーバー側からエラーが返ってきて申込できない事も起こり得ます。*1

3-3-2.アカウント登録

アカウント登録が必要な場合は、事前に登録を行っておくと有利になります。その際に使用しているブラウザや専用アプリが、チケットを販売するウェブサイトへ正常にアクセスできるのか、ブラウザや専用アプリの設定およびバージョンのほか、パソコンや携帯電話(スマートフォン)のOSのバージョンも含めて動作確認しておきましょう。

なお、最近ではイベント会場への入場時にチケットの本人確認が行われるケースが多いので、登録内容をうっかり間違えていないか、名前・住所などきちんと見直すことが大切です。

チケットの決済方法は、詳細は後述しますが、特定の方法を指定されている場合が有るので、こちらも決済方法に合わせてアカウントの登録内容を確認しましょう。

3-3-3.事前のシミュレーション

チケットを販売するウェブサイトは販売時刻になると、アクセス過多でアクセス制限がかかる事が多々有ります。このような場合に備えて少しでもチケットを入手する確率を上げるために、以下に上げた手法を使えないか検討してみて下さい。

  • 別イベントのチケットを購入する手前まで操作してみて、操作手順を覚えておく
  • パソコンと携帯電話(スマートフォン)それぞれのブラウザへブックマーク登録して、販売時刻になったら両方で同時にアクセスする
  • 同行者にも協力してもらい、複数で申込を試みる

イベントの開催が複数の曜日または時間帯に行われる場合、手配すべき曜日または時間帯を間違えると悲劇が起きますが、購入時にうっかり間違える事を防止する為にも、ブラウザへチケット購入ページを整理してブックマーク登録しておくのも良いでしょう。

自宅のネットワーク環境がよくない場合は、本局に掲載している「通信安定化の雑記と接地について」を参照して、少しでもネットワーク環境の改善に努めておくと後悔しません。

shiuntenlos.ie-yasu.com

なお世の中には、チケット申込を補助するプログラムも存在しますが、不正行為と見做されて申込できなくなるおそれも有るので、そういったプログラムを使用するならば自己責任において使用してください。

3-4.電話申込の補足事項

電話申込の補足事項は、オンライン申込も参考にして下さい。

電話申込特有の事項としては、電話が繋がりにくい事が挙げられます。固定電話ではなく携帯電話(スマートフォン)から電話を掛ける場合、自宅の電波状況が悪いならば電波状況が良くて会話がしやすい静かな場所を探しておきましょう。

3-5.店舗申込の補足事項

これも基本的にはオンライン申込も参考にして下さい。ただし、店舗申込では他の申込方法と異なる特徴が有ります。店舗申込特有の事項を以下に記載します。

  • 目的のチケットが全国どこの店舗でも扱っているとは限らない
  • 申込用紙へ必要事項を記入する必要が有る
  • 店舗利用者の順番待ちが有る
  • 係員の端末操作に、慣れ・不慣れが有る(≒チケットを入手できる確率が変わる)

以上を踏まえ、どの店舗で申し込むのが良いのか調べてから、目的の店舗で申込用紙を事前に入手(用紙は、店舗へ行けばいつでも貰える筈です)して、記入済の申込用紙を申込日に提出すると良いでしょう。

店舗側が認める範囲内で、出来るだけ早い時間から利用客の待機列へ並ぶとチケットを入手できる確率は上がります。ただし、いわゆる「徹夜で待機」や店舗側が認めていない時間帯に待機列へ並ぶ事は、不審者に襲われる危険性や近隣住民が警察に通報して職務質問されたりしますし、何よりも迷惑になるので絶対に行ってはいけません。

3-6.チケットの決済方法の種類

チケットの販売方法と申込方法が分かったら、次に決済方法を確認しましょう。チケットの決済方法には下記に挙げる方法が有ります。

販売時に決済方法を選べる場合も有れば、特定の方法を指定(例えば現金一括払いのみ、クレジットカードのみ、QRやバーコードを用いたコード決済は不可など)されている場合も有るので、これも一緒に確認しておきましょう。

なお決済方法を選べる場合でも、チケット購入確定のタイミングは、決済ステムの仕様によってクレジットカードによる決済が有利な場合と、オンラインによる銀行振込が有利な場合と有りますので、どちらの方が有利なのかも併せて事前に確認しておきましょう。*2

3-6-1.プリペイド式クレジットカードについて

通常のクレジットカードと似た使い方が出来るカードとして、プリペイド式クレジットカードが有ります。一般的にクレジットカードは後払い方式ですが、プリペイド式の場合は前払いでチャージして、その範囲内での決済が出来る、という仕組みになっています。

プリペイド式は、基本的に本人確認や審査がない利点がある一方、分割払いやリボ払いには対応していない、一部のカード加盟店は通常のクレジットカードのみ対応でプリペイド式は非対応の場合がある、という欠点を有します。

しかし、チケットを入手する上でさらに問題となり得るのは、カード会社によってはプリペイド式クレジットカードを提供しているもののカードレス型しか提供しておらず、その影響でチケットの購入は出来ても発券が出来ない場合がある、という事です。

例えばライフカード株式会社が発行していて、VISAに加盟しているインターネット通販サイトで使用できる「Vプリカ」の場合、カードレス型のみ提供しているため、チケット発券手続き時にクレジットカードの現物が必須の場合は発券が出来なくなってしまいます。

プリペイド式クレジットカードは、決済から発券まで問題なく行えるのか確認してから使用しましょう。

3-6-2.決済完了の確認

オンライン申込などでチケットを確保出来たら代金を支払う訳ですが、定められている期日までに必ず支払いましょう。

なお複数のチケットをクレジットカード支払いとしている場合、カード会社側の制限で連続の決済が出来ずに入金が失敗する事も有るので、チケットの購入手続きが終わった段階で明細を確認し、決済に失敗しているようであればカード会社への問い合わせや、別の方法による入金を行いましょう。

商業イベントで抽選の場合、チケットが当選したのに入金しなかった場合、チケット代理店によっては次回以降の抽選で不利になると言われている(あくまで噂です)ので、最初から行く気がないなら応募するのは避けた方が賢明では無いでしょうか。

3-7.チケットの発券方法の種類

チケットの発券方法には下記に挙げる方法が有ります。

  • 紙などのチケットを郵便や宅配便で受け取る
  • コンビニエンスストアで発券
  • 電子チケット(携帯電話(スマートフォン)で専用アプリによる認証や、当選通知の電子メールの画面を見せるなど)

郵便や宅配便で受け取る場合、住所はチケットが封入されている荷物を10日~2週間程度前に受け取れる住所を、荷物の発送前までに登録しておく事が重要です。引っ越しや単身赴任で住所登録の変更を忘れた悲劇をたまに聞きますので、注意しましょう。

コンビニエンスストアで発券する場合、チケットの発券方法が分からなかったり通信障害などで発券出来ない、イベント会場付近で引換可能なコンビニエンスストアが見つからない、コンビニエンスストア側のミスで誤った用紙で発券されてしまい、そのままではチケットを使えない(単なるコピーのように見える)などのケースを聞くので、出来るだけ前日までに発券しておくと安心です。

電子チケットで、特に、入場時に携帯電話(スマートフォン)の専用アプリを起動させて係員が確認したり、機械的に認証する場合、チケット当選後に機種変更を行うと、専用アプリの再インストールに伴って不具合が生じ、チケット当選が無効になったり、現地の係員では判断できない(≒会場内へ入場できない)状況に陥る危険性が有りますので、機種変更はチケット申込の前に行うか、イベント終了後に行いましょう。

3-8.どうしてもチケットを入手出来なかったら

インターネット上の掲示板やSNS上で探すと、チケットを個人的に譲ってくれる人が見つかる場合も有るので、探してみる事も一つの方法です。

3-8-1.チケットを譲ってもらう際の注意事項

ただし、主催者が禁止したり犯罪に該当する行為(不正転売や詐欺など)を行う者も居るので、SNS上で取引する場合はチケット提供者の過去ログやアカウント名を検索して、信用出来るのか確認してから取引を行いましょう。

万が一に備え、出来るだけ証拠となる記録(入金時の明細、やり取りした際のメールやダイレクトメッセージなど)を残しておくのがベターです。

3-8-2.チケットを受け渡す方法

チケットをイベント当日に手渡しで行う場合、チケット提供者も自分もお互いに安心して待ち合わせ出来るよう、場所を指定する時は細かく指定して、出来るだけ人目が多い場所で待ち合わせすると良いですね。*3

駅の場合は「路線名、駅名、出入り口の名称もしくは番号」を明確に伝えましょう。店舗の場合は、同一地域内に複数の支店が存在しているならば細かい支店名を知らせたり、地図のデータをメールやダイレクトメッセージなどで渡すようにするのも良いでしょう。

具体的には駅の場合だと、関東では新宿駅や渋谷駅、東京駅と大手町駅、関西では難波駅大阪駅と梅田駅などが慣れないと迷いやすいのではないでしょうか。店舗も新宿や秋葉原辺りでは、複数の支店が有ったりします。

待ち合わせする時は場所だけではなく、当日の連絡方法や服装などで目印となる部分をチケット提供者へ伝えておくと、お互い探し回らずに済みます。出来たら合言葉も決めておくと、なお良いですね。*4

ただし、連絡方法や服装などの目印は個人情報との兼ね合いも有ると思われるので、どこまで事前に伝えておくのかは各自で判断しましょう。

3-9.チケットが手元に来たら

絶対に紛失しないよう、自分で定めた場所へ厳重に保管すべきです。

万が一に備え、チケットのコピー(電子チケットなら、可能であれば印刷したものやスクリーンショットの画像)をチケットとは別の場所に保管しておくと、チケットは紛失したしコピーも無いから席番号も分からない(電子チケットなら、主催者側が用意したサーバーや通信事業者の通信障害で、専用アプリや当選通知の電子メールがどうにも開けない)という、最悪の状況だけは避けられます。

当然の事ながら、チケットをコピーしたり印刷した物でそのまま入場することは不可能である事が大半ですが、主催者へ問い合わせる時に何もないよりは手がかりになりますので、可能ならばコピーか印刷しておきましょう。なお紙ベースに拘るのは、イベント当日に携帯電話(スマートフォン)が電池切れになろうが水没などによる故障が発生しても取り敢えず読むことが可能、という理由によります。紙を用意したくない場合は、充電済みモバイルバッテリーの準備や、天候の急変などによる携帯電話(スマートフォン)の水没から保護する手段を考えましょう。

チケットは、A4の用紙に自分で切り取る部分とイベント当日に主催者側で切り取る部分にそれぞれミシン目が入っている事が有ります。

自分で切り取る部分がどこなのかよく確認して、事前に切り離して準備しておくと、当日になって慌てずに済むでしょう。イベント当日に主催者側で切り取る部分を切り離してしまうと基本的には会場へ入場できなくなりますので、間違えてはいけません。

3-10.いわゆる「不正転売品」は、リスクが大きい

最近のイベントでは本人確認を行う事が有り、方法としては入場時に記載されている氏名と身分証明書を照合して確認するのが一般的では無いかと思われますが、中には顔認証による本人確認も登場しています。

過去に本人確認を行っていなくても、イベント会場入場時に事前予告なしの本人確認が行われて会場へ入場出来ない事があるほか、入場後でも抜き打ち検査や、座席指定制の場合は「不正転売チケットなので着席不可」の掲示により座れない、イベント開演後でも、着用や所持が義務付けられてるリストバンドを所持していない事を理由に強制退場させられる事さえ有ります。

なお、稀に『公式に許諾を得ている』などと謳って不正転売している者も見受けられますが、『どこの誰』から『どういう許諾を得ている』と明記されていない場合は不正転売のおそれがあり、もしも本当に不正転売だった場合にそれを購入してしまえば上記のような残念な事が起きます。イベント当日、たまに会場周辺に居る昔ながらの「ダフ屋」も気を付けたいところですね。

ここまでならば、単に「イベントを楽しめなかった」で終わる話ですが、他にもこんなリスクが有ります。

3-10-1.詐欺被害に遭う

不正転売では、チケット自体が空売りで大金をはたいて購入した筈なのにチケットが送られてこない、手元に届いたチケットそのものが偽造品や全く違うものだった、というのは珍しく有りません。そして、返金や交換を要求しようにも音信不通になって泣き寝入りする事も、ありがちな話です。

3-10-2.いわゆる前歴が残る

チケットの本人確認を回避しようと身分証明書を偽造して逮捕された、という話が定期的に報道されます。

「他人の~中略~文書若しくは図画を偽造」、平たく書けば社員証や学生証など民間で作成されるような身分証明書を偽造すると私文書偽造等(刑法 第百五十九条)、「公務員の~中略~文書若しくは図画を偽造」、平たく書けば国家資格など公的機関で作成されるものは公文書偽造等(同法 第百五十五条)に該当して、書類送検されると前歴が残ります。

上記について過去の実例としては、本人確認用に偽造した学生証を使って入場しようとしたら、偽造品である事が発覚して私文書偽造等で書類送検、インターネットオークションで不正転売を監視していた主催側関係者が通報して、出品者が詐欺容疑で逮捕、が挙げられます。

刑法の罰則規定を読むと、私文書偽造等やそれの行使(未遂も含みます)でさえ可能性はそこまで高くないだろうとは言え、懲役刑になり得る(同法 第百五十九条 第3項、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金)こと、詐欺が適用された場合は初犯でも懲役刑は珍しくない(同法 第二百四十六条の通り、十年以下の懲役)ようです。

xn--u9j691ga24b91k2ymuvkvu3g.jpなお落札者側も身分を偽って入場すると「人を欺いて財物を交付させた」事になるので、詐欺に問われる可能性も有るという見解も示されています。

otonanswer.jp

3-10-3.信用問題に関わる

先述した内容で有罪の確定判決を受けると、それが執行猶予付きだとしても人生では不利になるのが実情です。

例えば国家資格だと、建築士は「禁錮以上の刑~中略~五年を経過しない者」(建築士法 第七条 第三号、絶対的欠格事由)に当てはまれば絶対に免許を得られませんし、五年を経過しても得る事が出来ない(建築士法 第八条 第一号、相対的欠格事由)場合も有ります。ここでいう禁錮以上の刑とは、執行猶予も含みます。

それ以外にも、就職や転職、クレジットカードや金融機関の審査で不利に扱われるなどのリスクも想定しなくてはなりません。

3-10-4.個人情報を悪用される

取引相手が暴力団など反社会的勢力の場合、その資金源になったり、入手した個人情報を使って反社会的勢力が詐欺を行ったり、闇金融を利用する事さえ考えられます。転売品を買った場合とは経緯が少し異なりますが、個人情報を悪用する事件は現実に発生しています。

www.nikkei.com

名前を使われてしまえば、関係ない罪で捕まったり反社会的勢力や闇金融から追い掛け回されるのは自分なのです。


次は、商業イベントに参加するなら第四編「~イベント物販対策編~」、同人イベントに参加するなら第五編・同人イベント編です。←続きはココをクリック

*1:事前にNTPサーバとの時刻同期を行っていなかった為に、TSL/SSLプロトコルによる認証に失敗したら、目も当てられない。

*2:一般的にはクレジットカード決済が有利な場合が多い様だが、毎回、入金方法を最初から入力して認証する様なシステムでは、クレジットカードを認証する時間よりも、オンラインによる銀行振込で入金操作する方が短時間で購入を確定できる、という場合も有る様だ。

*3:当アカウントの中の人はまだ不慣れな頃、イベント会場最寄駅の駅前にちょうど良い交番が見つかったからと、交番の目の前を指定して地図を渡した事が有る。

*4:当アカウントの中の人の場合、前述した交番で待ち合わせした人物とは別のライブで物販の代理購入したパンフレットを渡そうとした時、当日になって代理購入を引き受けたものだから待ち合わせ場所を正確に決めて置くことができず、迷惑をかけたので注意しよう。