はじめての、イベント参加(改訂版) ~第四編・イベント物販対策編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編←現在開いているのは、この記事です。
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

4.物販が発表された~欲しい物は計画的に~

4-1.イベントの物販方法の種類

イベントの物販は、主催者の発表内容をよく確認しましょう。代表的な物販の方法には以下の方法が挙げられますが、どれか一つだけ実施する場合と順番に行われる事が有ります(例えば最初に事前物販を行って、当日も物販が行われる、など)

物販では、各種媒体(パンフレットやCD、Blu-rayDiscなど)とグッズ(Tシャツやタオル、コンサートライト、キーホルダーなど)が扱われる傾向です。

代表的なイベントの物販方法には下記に挙げる方法が有ります。

  • 事前物販
  • 前日物販
  • 当日物販
  • 事後物販
4-1-1.事前物販

イベントよりも前に行われる物販で、多くの場合は主催者が用意した販売用のウェブサイトから購入する形式です。

4-1-2.前日物販

イベント開催の前日に行われる物販で、当日物販の仲間と言えるでしょう。

4-1-3.当日物販

イベント開催の当日に行われる物販で、イベント会場で行われるもの以外にライブビューイング(イベント当日に会場内の様子を衛星回線などを通じて、映画館などの上映施設で放映する形式)の会場で行われるものも有ります。

4-1-4.事後物販

イベント後に行われる物販で、これも多くの場合は主催者が用意した販売用のウェブサイトから購入する形式です。

4-2.物販の購入方法の種類

購入方法や決済方法、荷物の受け取り(事前物販およに事後物販)における一般的な注意事項は、基本的に「第三編・チケット入手編」で挙げた内容と重複します。

例えば、こんな感じです。


  • 申込方法

3-5.店舗申込の補足事項

  • 決済方法

3-6.チケットの決済方法の種類」から「3-6-2.決済完了の確認

  • 商品の発送先

3-7.チケットの発券方法の種類

  • いわゆるトレーディングものやガチャを誰かと交換したい

3-8.どうしてもチケットを入手出来なかったら」から「3-8-2.チケットを受け渡す方法」まで


まずは、上記の内容を参照してください。(参照する際は、「チケット」を「物販」と読み替えると、より理解しやすいでしょう。)

物販特有の事項は以下に挙げていきます。

4-3.前日物販や当日物販の注意事項

物販会場や開始日時が分かったら「2-4.移動手段の選定」から「2-8.乗車券や搭乗券、乗船券の購入」を参考に、待機列の整列開始時刻も加味したうえで会場に近い人は事前に販売場所の偵察を、遠い人は地図などで移動経路を検討しましょう。

ライブビューイング会場で行う物販は扱っているものが限定されていたり、数量が少ないために売り切れやすい点には注意が必要です。

偵察する人は、例えば物販会場最寄駅の階段位置、列車の扉の位置(何両目のどの扉)を覚えておいて、階段から遠くないが混雑にも巻き込まれない乗車位置を確認した方が、より良い結果を狙えるかもしれません。

物販の内容によっては、各種媒体とグッズで別々の待機列を形成することも有ります。この点は事前に公表される場合と当日にならないと分からない場合に分かれるので、主催者の発表も確認しつつ、当日も案内看板などをよく見ながら待機列に並びましょう。

3-5.店舗申込の補足事項」でも「徹夜で待機」や店舗側が認めていない時間帯に待機列へ並ぶ事は絶対に行ってはならない事を書きましたが、物販の場合、徹夜で待機した人に対するペナルティとして、購入できるのが始発列車で来た人より後回しになる事が有ります。駅で待機して始発列車から降りてきたのを装っても、何故かバレて後回しにされたりしますので、無駄な抵抗は止めましょう。*1*2

仮に始発列車の運行時刻から並ぶと想定すると、販売開始時刻まで4~5時間くらい並ぶ事になります。こうなると流石に体力の消耗が問題となる為、以下を参考に出来るだけ体力を温存すると良いでしょう。

4-3-1.事前物販や前日物販の活用

体力を温存する根本的な方法は、体力を使わない事です。これを考えれば、やはり事前物販や前日物販を活用するのが賢いと言えます。

当日物販のみの限定品を考えて全て当日物販で揃えようとすると、時間に余裕がない中で大量の荷物を抱えながら急いで移動するハメになりがちなので、やはり可能な範囲で事前に揃えておき、当日物販では限定品のみ購入するようにしましょう。

4-3-2.物販の待機列に入る前に、お手洗いは済ませる

無理に我慢するのは身体的にも負担になります。出来るだけ事前に済ませるのが良いと言えます。途中でどうしても行きたくなったら、同行者か列の後ろの人に一声かけてから行きましょう。

4-3-3.簡易椅子を用意する

主催者が認めていればの話になりますが、待機時間が長いと見込まれる場合、硬いアスファルトやコンクリートの舗装面へ長時間座るとなると、流石に足腰への負担が大きいと思われます。簡易椅子を用意してそこへ座れば、足腰への負担を軽減できます。待機時間が短いと見込まれる場合は却って荷物が増えるだけですので、自分で判断しましょう。

4-3-4.雨天の対策

どの季節でも、急に雨天になってしまう事も有ります。雨に濡れたくなければ雨具を準備する必要が有る訳ですが、移動中は傘でも良いものの、待機列では傘の骨の先端で周囲の人をケガさせる危険性を考慮すると、自分自身の身体とカバンを雨から守る為に雨合羽も用意しておくと良いでしょう。

また雨天時は晴天時よりも寒くなる事が往々にして有る為、羽織る事ができる上着を用意しておくとなお良いですね。

4-3-5.夏季の対策

直射日光が強い事や気温が高い事を踏まえ、熱中症への対策として最低限でも以下の準備をしましょう。

  • 事前に、身体を暑さへ馴らす
  • 水分補給の為の飲料水
  • 身体を冷やすもの、日焼けを防止できるもの
  • 汗を拭くタオル
  • 虫除け用品(虫除けスプレーなど)

身体を暑さへ馴らす時は、7日以上使って徐々に馴らしていきましょう。暑さへ馴らすのを途中で中断すると効果が薄まるので、イベント直前に出来るだけまとめて行います。

水分補給の間隔は身体の負荷により異なりますが、のどの渇きにかかわらず0.1~0.2%の食塩水、ナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30分ごとにカップ1~2杯程度のペースで飲むのが望ましい、とされています。

www.mhlw.go.jp熱中症対策で飲料水を事前に用意する場合は、以下に挙げたガイドラインを目安に用意すると良いですが、スポーツドリンクなど熱中症予防に適した清涼飲料水は飲みやすいよう糖分が多めに入っている事が有るので、出来るだけ糖分が抑えられている製品を選ぶと適切な水分補給を行いやすく、より望ましいようです。

www.j-sda.or.jp移動を考えると、ペットボトルを保冷バッグに入れて持ち運ぶ方法が良いのではないかと思われますが、水筒を使う方法も考えられるでしょう。

身体を冷やすもの、日焼けを防止できるもので具体的に考えられるのは、以下のようなものです。

  • 帽子
  • サングラス
  • ストール
  • クールネック
  • 身体用の保冷剤

日焼けを防止できるものに日傘も有りますが、先述した通り危険な為、出来るだけ避けた方が無難だと考えられます。

身体用の保冷剤を使う場合は凍傷にならないよう、取り扱いには注意しましょう。

www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp

4-3-6.冬季の対策

風が強かったり気温が低い事を踏まえ、凍傷への対策として最低限でも以下の準備をしましょう。特に海岸付近や標高の高い場所、山の麓は意外と寒くなります。

  • 十分保温できる上着
  • 帽子
  • マフラー
  • 耳当て
  • 手袋
  • 厚手の靴下
  • 使い捨てカイロ

カイロは使い捨てのもの以外に、登山やスキー、スノーボードなど冬の屋外レジャー向けとして以下のような物も有りますので、検討してみてください。

  • 専用の木炭を用いるもの(灰式カイロ)
  • 白金を触媒にしたもの(白金触媒式カイロ)
  • 電池式カイロ
  • 保温材を電子レンジなどで温めるカイロ
  • 酢酸ナトリウムの物理反応を使ったエコカイロ

カイロを使う場合は低温やけどにならないよう、取り扱いには注意しましょう。

www.saiseikai.or.jp

4-3-7.決済方法にご注意

3-6.チケットの決済方法の種類」でも記載した通り、決済方法が限定されている(例えば現金一括払いのみ、現金とクレジットカードを選択可能だが、使用可能なクレジットカードは限定されている、QRやバーコードを用いたコード決済は不可など)事も少なくないので、事前に使用可能な決済方法は確認しておきましょう。

現金で支払う場合、出来るだけ事前に購入するものをリストアップしておき(主催者公式の注文票が有る場合はそれへ記入しておき)、お釣りが発生しない金額を準備するか、小銭を多めに持っておくと手間を減らせます。

4-3-8.グッズの持ち運び方法

前日物販や当日物販では、いわゆるレジ袋は貰えない事が少なくありません。主催者の発表内容から物理的な寸法及び重量を考慮して、持ち運ぶためのバッグを用意しておく事をおすすめします。物販の中に持ち運びに使えそうなバッグが有れば、それを活用するのも一つの方法です。

4-3-9.売り切れ情報

物販で売り切れた場合、販売している場所で看板による案内を行ったり、主催者の公式SNSアカウントで情報を告知したりしますので、販売開始時刻を過ぎたらこまめに情報を確認しておくと、待機列に留まるか離脱するのかの判断を行いやすくなります。

4-4.事後物販の注意事項

事前物販や当日物販で売り切れたものは販売されない事が有るので、欲しい物は出来るだけ当日物販までに入手しておくと、後悔しません。


次は第六編・荷物運搬対策編です。←続きはココをクリック

*1:何度か開催されている某ライブでは、物販について始発電車の時刻から待機列を形成していた(マナーの悪化で、今は結局、前払いかつクレジットカード決済専用の通販形式になった)のだが、初期の頃はペナルティを発動していなかった。にも関わらず、ある時、徹夜組と始発でなりふり構わず物販会場まで走って突撃した連中に対し、いきなりペナルティ発動した事が有り、当アカウントの中の人は現地でその様子を目撃した。

*2:当時、当アカウントの中の人は始発電車で行ったものの走ったりせずに歩いていたら、途中の路上で5mくらい先の物陰から看板を持ったスタッフが突如現れて待機列を形成した為に、物販はほぼ先頭の集団で購入できた、という幸運に恵まれた。始発列車到着からの最短歩行時間を計算して、時間を計測していたのだと思われる。