はじめての、イベント参加(改訂版) ~第七編・イベント直前編~

この記事は、何らかのイベントへ当アカウントの中の人が参加する際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
興味が有るイベントに、参加してみませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で八編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・事前準備編
第三編・チケット入手編
第四編・イベント物販対策編
第五編・同人イベント編
第六編・荷物運搬対策編
第七編・イベント直前編←現在開いているのは、この記事です。
第八編・イベント当日編

1-2.はじめに

この記事は、商業イベント(一般の企業が企画・開催するイベント)と、同人イベント(個人または運営準備会などが企画・開催するイベント)の両方へ対応できるよう記述した為、一部に分かりにくい記述が有るかもしれません。

質問したい場合は申し訳ありませんが、当アカウントの中の人のSNSアカウントへDM、またはメールにてお問い合わせ下さい。

1-3.知っておいて欲しい事

この記事には「注意事項」が出てきます。記載した事項について誤解しないで欲しいのは、「悪い事をやってはいけない」という単純な理由だけで書いた訳ではない事です。

禁止されている事を実行すると・・・

  • イベントの主催者(以下、主催者と記載)側がトラブル対処の手間を減らす為、規制だらけにする(参加者が柔軟に楽しむ事が出来なくなる)
  • 施設運営者が会場を貸す事を拒否して、イベントが開催出来ない
  • 公共交通機関側から輸送面で協力を得られず、イベントが開催出来ない

という事態に発展する為です。

実際に、某界隈でマナー悪化を理由として「全国ライブツアーの中止」という衝撃的な出来事も発生しました。このような事態を避ける為には、各自が注意するほか無い事を肝に銘じましょう。

なお、注意事項はどこでも見かける一般的な事項が大半ですが、中にはイベントごとに異なる事項も有ります。

一例を挙げると、ペンライトは大別して持ち込めない場合と持ち込める場合に分かれます。さらに持ち込めても、使用可能な製品の制限(主催者公式の物のみなのか主催者公式と市販品のどちらでも良いのか、電池式でも乾電池なのかボタン電池なのか、など)が有ります。

ペンライトは使用時の制限にも違いが有り、一般的には手に持ってよいのは1本だけですが、中にはペンライトの大きさに通常よりも厳しい制限を課す代わりに、手に複数本持ってよいという、変わった規制のイベントも有ります。

ですので、注意事項は隅々までしっかりと読み込みましょう。

7.イベントの直前になったら~来週はいよいよ、イベントだ~

7-1.主催者発表の案内、注意事項を最終確認

移動に備え、イベント前週の休日から準備し始めておくと、余裕を持って荷物をまとめる事が出来ます。

荷物をまとめ始める直前に、主催者発表の案内、注意事項を最終確認しておきましょう。案内、注意事項が事前に公表されていても、イベント直前(例えば前日や前々日)になって内容の変更、訂正や追加、インフルエンザなど感染症対策のお願いなどが有ったりする為です。

ペンライトの電池は現地で交換しようとすると、電池やペンライトの蓋を落として行方不明になったり、複数個の電池をポケットなどに無防備に入れておくとショートして発熱したり破裂させたりして危険ですので、イベント直前の時期に自宅で交換しておくと、安全かつ忘れずに交換できます。

なお、代表的な電池の製造メーカーを以下に挙げます。

panasonic.jp

www.maxell.jp

www.maxell.jp

www.fdk.co.jpコイン形またはボタン形と呼ばれている電池の種類が分からない時は、以下のページで検索できます。

jpn.faq.panasonic.com一次電池(充電できない電池)の取り扱いに関しては、以下も参照してください。

www.baj.or.jp

二次電池(充電可能な電池)の取り扱いについては、本局に掲載している「PC-9801LX4の二次電池について」および「PC-9821Ls12の二次電池について」も参考にして下さい。

shiuntenlos.ie-yasu.com

shiuntenlos.ie-yasu.com

イベントごとにファンレターやプレゼントの受入れ有無も異なりますので、これも注意事項を確認しましょう。なお、ファンレターの書き方やプレゼントの選ぶ際のコツは、当blogの「みんなで書こうよ、ファンレター」シリーズを参照してください。

numakura-works.hatenadiary.jp

握手会やお渡し会など、いわゆる接触イベントへ参加する時は、会話する内容をいくつか考えて置かないと自分が後悔する事になるので、出演者の公式blogやSNS等も活用して、会話のキーワードを考えておきましょう。そうしないと、後悔する可能性が高いでしょう。

7-2.決済手段の確認

現地周辺やイベント会場内で何かを購入する時の決済手段ですが、現金が必須の場合とキャッシュレス決済が必須の場合、どちらもあります。どちらの場合にしても、必要な金額をイベント会場へ出発する前までに現金で用意する、もしくはチャージを済ませておきましょう。

地方や離島の場合、キャッシュレス決済がほとんど使用できず事実上現金しか使えない、という場合が有ります。特に離島の場合、キャッシュカードを用いて現金を引き出そうにもATMどころかコンビニエンスストア自体がなく、島内で探して見つかったのは個人商店のみだった、というオチは珍しくありません。

7-2-1.現金

日本国内での支払いではどの場面でもほぼ完全に使える現金ですが、ただ用意すれば良い訳でもありません。高額紙幣や少額の硬貨は、次のような注意点が有ります。

鉄道の場合、都市部に有る駅のうち、ターミナル駅と呼ばれるような駅の券売機では高額紙幣(一万円札や五千円札、二千円札)も対応している事が比較的多いものの、それ以外の駅や地方の駅に有る券売機では高額紙幣に非対応である事が少なくありません。

何れの場合も、少額の硬貨(五円玉、一円玉)は対応していません。よって、千円札、五百円玉、百円玉、十円玉を用意する必要が有ります。

路線バスの場合、運賃とピッタリの金額が有れば良いですが、そうでない場合は車内の両替機で紙幣を両替する事になります。この場合、高額紙幣は使用出来ず、また、運転手も両替用の紙幣や硬貨を持っていない(または、両替機を使わずに運転手自身が両替する行為を、会社から禁止されている事すら有る)のが一般的ですので、千円札か硬貨を用意する必要が有ります。

路線バスでは五円玉、一円玉も使用可能である事が大半ですが、精算機が詰まってしまう事も有るので、運転手へ一言確認してから精算機へ投入すると良いでしょう。

さきほど「ほぼ完全に使える現金」と表現しましたが、稀にイベント会場内で現金が使用できず、キャッシュレス決済が必須の場合も有ります。(詳細は後述します。)

7-2-2.キャッシュカード

金融機関のキャッシュカードは、特に地方銀行や信用金庫は夜間や営業地域以外では使用できない(現金を引き出せない)、使用できても想定以上の手数料を取られる事も有ります。ですので、自分の使っている金融機関のキャッシュカードが使用できる時間帯やATMを確認し、必要な現金はイベント会場へ出発する前までに準備しておきましょう。

7-2-3.交通系ICカード

交通系ICカードは、特に地方や離島だと使用できるとは限りません。事情が分からなければ使用不可だと思って、現金も用意した方が良いでしょう。

7-2-4.キャッシュレス決済

電子マネーやクレジットカードなどキャッシュレス決済も、特に地方や離島だと使用できるとは限りません。

都市部だと大抵の場所で複数のキャッシュレス決済に対応しているのが一般的ですが、地方や離島では空港や港の内部に有る窓口、売店のみ対応していて、それ以外の商店や民宿などでは現金のみの場合も少なくありません。

このように書いていくと、千円札さえ用意すれば完璧であるかのように思われるかもしれませんが、東京ドームのように「場内での現金使用不可」という会場も現れ始めていますので、事前に確認して準備しましょう。

www.tokyo-dome.co.jp

なお、離島のキャッシュレス決済事情について、少し変わった例も有ります。

例えば八丈島では、空港に乗り入れているANAと提携しているEdyのみは島内に広く普及している、と言われています。これは島内と内地を往復する島民が、ANAのマイルとEdyが交換可能である事が普及率に影響している、とされている様です。

7-3.当日の服装とか

どのような服装でも、部屋干し特有のにおいが出ないよう晴天時に洗濯して天日干しましょう。Yシャツを着用するならば、事前にアイロン掛けも怠らない方がスマートですね。

なお、イベントにちなんだTシャツなどを着用する事も有るかと思いますが、屋外では悪目立ちしないように上着を着用しておくことをおすすめします。

7-3-1.大きくは身体を動かさないイベント

参加するイベントがライブのような身体を動かすので無いならば、「4-3-4.雨天の対策」から「4-3-6.冬季の対策」に記載した内容を参考に、季節に合わせた服装にしましょう。寒くなった時の為に、羽織る為の上着が一枚有ると良いですね。

7-3-2.ライブのような身体を動かすイベント

ライブのように身体を動かすなら、軽装になれるようインナーの上にTシャツを着用(物販でTシャツを入手できたのであれば、それでも良い)して、イベント会場まではTシャツに上着を着用して、会場内では上着を脱ぐなど、体温調節しやすいようにするのが良いでしょう。

ただしオールスタンディング形式の場合は上着の置き場所が無いので、脱いだ上着は腰に巻き付けるなどの方法を考えておく必要が有ります。

Tシャツの下には、機能性インナーを着用すると快適です。特に汗をかくぐらい動く事がわかっている時は、速乾性のインナー(株式会社ユニクロの「エアリズム」、国内では株式会社コナカが販売している「JOHN PEARSE」、株式会社ワコールの「BROS」、株式会社ジーユーの「ドライストレッチ」の各シリーズなど)を着用すると良いのではないでしょうか。

逆に、保温性の高いインナーは熱くなりすぎたり汗冷えする原因にもなるので、あまり勧められません。この辺りはライブ参加者向けのほか、登山者向けの解説記事を読んで情報収集しておくと良いでしょう。

7-3-3.靴はどうするのか

長時間歩いたり、並んだりするので履き慣れた歩きやすい靴を履きましょう。

特に女性の場合、ピンヒールの靴で出かけてしまうと自分がケガするだけではなく、うっかり他の観客の足を踏んでケガさせる可能性も有ります。履物で高さを稼ぎたい気持ちも分かりますが、転倒する危険も有るので避けましょう。

新品の靴は、14日以上かけて履き慣らしておくと良いでしょう。靴を履き慣らす時も、いきなり長時間ではなく数分だけ歩くのから始めて、履く時間を徐々に長くして馴染ませるのがベターです。

7-3-4.メイクはどうする?

参考に出来そうなウェブサイトをいくつか紹介しておきます。

favor.life

toplog.jp

lipscosme.com

7-4.持ち物確認票(参考)

以上までに記載してきた内容を移動の前日夜までに終了させると、安心して眠れます。必要なものを当日に調達しようとすると、思った以上に調達しにくい事が少なく有りません。

準備する時、以上に記載した内容を再び参照するとなると大変ですので確認がしやすいよう、参考では有りますが持ち物確認票を提示します。各自、必要に応じて中身を書き換えて活用してみて下さい。


  • 最低限必要と思われるもの

□ イベント入場券(チケットや参加券、パンレット(カタログ)など)
□ 現金(場合により、100円硬貨や500円硬貨を多めに用意)
□ クレジットカード、キャッシュカード
□ 保険証やお薬手帳、持病などで常備している薬
□ 携帯電話(スマートフォン)と、充電器
□ 折り畳み傘、雨合羽

  • 宿泊施設

□ 宿泊施設の予約情報
□ 着替え

□ 予約した交通機関の乗車券、搭乗券、乗船券
□ 交通系ICカード
□ レンタカーの予約情報
□ 利用する交通機関の時刻表
□ イベント会場周辺の地図

  • 長時間、列に並んで待機する時

□ 簡易椅子
□ 防暑または防寒用品
□ 書籍や音楽プレーヤー、携帯ゲーム機など時間を潰せるもの

  • 物販

□ 主催者公式の注文票
□ 注文票を記入するための筆記用具
□ 物販で入手したグッズを入れるバッグ

  • 同人イベント

□ パンフレット(カタログ)や、サークルの一覧表
□ 入手したものを入れるバッグ、クリアファイルやクリアケース

  • 運搬用の機材

□ 着替えや入手したグッズを入れるバッグ
□ 宅配便で荷物を送る場合の箱

  • ライブに参加する時

□ ペンライトやケミカルライト
□ 使用済みのケミカルライトを入れる袋
□ 汗を拭くタオル

  • オフ会

□ 幹事の緊急連絡先
□ 参加費
□ 集合場所および時間の情報を印刷した紙
□ オフ会会場周辺の地図

  • そのほか

□ 出演者や制作陣などへのファンレター


なお、イベント入場券、宿泊施設やレンタカーの予約情報、予約した交通機関の予約番号等、利用する交通機関の時刻表は、原本をなくしたり携帯電話(スマートフォン)の充電が切れた場合に備え、紙を印刷しておくか別のタブレットへもバックアップしておくと良いでしょう。

また身分証明書は財布とかばんへ分散して複数所持するなど、バックアップ体制を整えておきましょう。

7-5.そのほか

必須では無いですが、状況によっては便利かも知れないものを簡単に紹介しておきます。

7-5-1.オペラグラス

イベント会場が大きく、ステージまでの距離が遠い場合はオペラグラスを使うと出演者の表情や仕草を細かく見る事が出来ます。ただし倍率が高すぎるとちょっとした事で見切れてしまって却って見辛くなりますので、程々にした方が良いでしょう。

7-5-2.ライブ用の耳栓

ライブに参加する時、スピーカーが近くにあるといわゆる音響外傷になる事が有ります。体質によっては症状が回復しない事も有る為、心配な人はライブ用の耳栓を準備しておきましょう。

7-5-3.自作の名刺

自分のハンドルネームを記載した、自作の名刺を持っておくのも面白いかもしれません。家電量販店などの印刷用紙コーナーで名刺用紙が販売されていますので、それを使って自分でデザインを考えて作成すれば大丈夫です。

印刷する為の元データは、名刺用紙を製造しているメーカーからダウンロードできるプログラムを使うか、Microsoft Wordで宛名ラベル作成機能で元の用紙を設定してから作成できます。


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