SNSでの応援・宣伝方法(改訂版) ~第二編・共通事項編~

この記事は、当アカウントの中の人がSNS上で非公式情報botを運営していた頃に、個人的に定めていた基準と、同人活動で得た知見をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。SNSをもっと活用しませんか?

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で四編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・共通事項編←現在開いているのは、この記事です。
第三編・応援、非公式情報bot編
第四編・同人活動宣伝編

1-2.はじめに

今回の記事は、第三編ではSNS上でお気に入りの演者や店舗を応援したい時、さらに言えば演者の非公式情報botを運営したい時に押さえておいた方が良い事項、第四編では同人活動の宣伝で使えそうな事項、第二編では両方に共通する事項を記載します。

記事内では、Twitter(2023年現在はX)*1を前提として記載していますが、他のSNSFacebookInstagramなど)でも、ある程度は有効だと考えられます。

2.共通事項

まず前提として、SNSの活用にあたって過度にフォロワー数を増やす事に注力する必要はない、という事です。

これは意外に思えるかもしれませんが、フォロワー数を増やす事に過度に注力した場合、極端な例としては「知らぬ間に触法行為を行って、いわゆる炎上を招いてしまう」事が考えられますし、そこまで行かなくても「フォロワー数だけは増えたが、投稿を読んでいる気配がない(期待する結果に結びつかない)」に陥る可能性が有ります。

地味に見えますが、SNSアカウントの開設目的(テーマ)に沿って、継続的に投稿していくのがフォロワー数を増やす最短の道です。

2-1.文章は簡潔明瞭に

感想の場合は文章が多少長くても問題ありませんが、第三者へ宣伝する意図が有る文章を投稿する時は、とにかく簡潔明瞭な文章を心がけましょう。

特にSNSでは文章が長くなるほど読まれなくなる傾向が有るので、一つの長い文章にするのではなく

  • 内容を一言にまとめたキャチコピーを作る
  • 箇条書きにする
  • 階層を作り、上位から順番に種目、科目、細目と分類して整理
  • 余りにも複雑ならば、図面や表を提示する

など、必要な情報を最小限の労力で受け取ってもらう工夫が大切です。

また、SNSは使用しているユーザー層の特性に違いがある(例えば、Twitter(2023年現在はX)は多少なら文章を読んでもらえる可能性がある、Instagramはほぼ動画か画像しか相手にしてもらえない)と言われている事も、忘れては行けません。

なお、余りに範囲が狭い内輪ネタをやると、第三者からは意味不明な状態になり、文章が読まれなくなります。またウケ狙いのネタも、耳目を集める事に注力しすぎて過激さや嘘で塗り固める、誰かをけなす様な事をすると、スベるどころか炎上してSNS運営側から早々にアカウント強制削除などの対応を取られて逆効果ですので、これも気を付けましょう。

避けた事が無難だと思われるネタの具体例は、「みんなで書こうよ、ファンレター(改訂版) ~第五編・これに気を付けよう~」をご覧ください。

numakura-works.hatenadiary.jp

2-2.投稿する時間帯

文章を投稿する時間帯ですが、自分のタイムライン上で投稿が拡散されやすい時間帯を狙いましょう。「時間帯なんて分からない」と言われてしまいそうですが、タイムラインを暫く観察していると、例えばフォロワーが出没しやすかったり、自分がフォロワーへ返信を投稿する事が多い曜日や時間帯が見えてくるので、そこを狙います。

SNSによっては、ユーザーがアクティブな曜日や時間帯を解析するツールも有りますので、有効活用しましょう。

2-3.SNSと、blogやウェブサイトとの組み合わせ

SNS上へのみ文章を投稿しても良いですが、早々にログが流れてしまい効果が薄まる点には注意が必要でしょう。拡散スピードが多少抑えられても、ある程度長い期間の効果を期待したいならば、SNSでの投稿後にblogやウェブサイト(以下、blog等)へ貼り付けて内容をまとめる、はじめからblog等に投稿し更にSNS上で「更新しました」と投稿する、等の対策も同時に実行します。

blog等を作る場合は、手始めに掲載内容を箇条書きにした上で、上位の階層から順に種目、科目、細目と分類してタイトルを作成し、blog等の先頭に作った目次から各タイトルへアクセス出来る様にしましょう。こうする事で、目次で掲載内容の大まかな概要を把握しながら、種目、科目、細目の中に書いて有る文章で細かい情報を把握しやすくなります。

blog等の記事を作成した場合、URLをSNSへ投稿する事も当然考えられますが、使用しているSNSによってはURLを直接投稿すると投稿した内容が拡散しにくくなる(正確な理由は不明ですが、おそらくSNS運営側の囲い込み戦略の影響と思われます)と言われています。

そのため、例えば、最初に「blog等に記事を投稿したこと」のみを投稿し、その返信欄へURLを投稿する、もしくはプロフィール欄にURLを掲載して、宣伝投稿ではプロフィール欄からアクセスできる旨を書いておく、などの様な対策方法を投稿に対する反応を見ながら比較・検討する必要が有るでしょう。

なお、URLを投稿する場合、使用しているサーバーの設定によっては「http://」で始まるURL*2と「https://」で始まるURL*3のどちらでもアクセスできる設定になっている場合が有りますが、ユーザー側のブラウザにおいて意図しない場面で「この接続は保護されていない」という警告が出ても困りますし、コメント欄や掲示板がある場合はセキュリティ対策の観点から原則は「https://」で始まるURLを投稿した方が良いでしょう。*4


2-3-1.SNSアルゴリズム

※この項は、令和五年(2023年)5月3日に追記しました。

アルゴリズムとは「答えを出す為の処理方法や計算手順」の事で、SNSにおいては或るユーザーに対して

  • どのような投稿をしているのか
  • 他ユーザーの投稿のうち、どれを表示すると反応するのか
  • 投稿内容を分析して、類似性が高い他ユーザーと関連付ける

などの分析を行う事で、ユーザー同士の交流を活発化させようとする仕組みの事を指します。*5

具体的にどのような仕組みになっているのか、ですが、Twitter(2023年現在はX)の場合はその仕組みが公式blogにて公表されました。

blog.twitter.com

上記の仕組みによりユーザー自身や投稿へスコアが付けられて、表示するユーザーを調整している様です。

公式blogを読み解いた人達の解説をかいつまんで記載すると、

  • ただ読むだけよりも「いいね」
  • 「いいね」よりも「リポスト(リツイート)」
  • 「リポスト(リツイート)」よりも「リポスト(リツイート)して更に返信」
  • 自分が投稿する時は、文章と画像や動画を組み合わせる

という行動は、投稿を拡散させるのに有利に働く一方、

  • URLや動画、画像のみの投稿
  • フォロー数に対して、フォロワー数が極端に少なすぎる
  • ミュートやブロックされる
  • スパム報告される*6

という行動は、不利に働くようです。

実際にはここで記載したほど単純ではないかも知れませんが、ヒントにはなると考えられます。


2-4.ハッシュタグ

SNSやblog等で宣伝の為に投稿する文章には、応援したい演者や店舗の名前を記載した上で、ハッシュタグを活用すると効果的です。特に、検索エンジンなどで検索するという行為は行わずにハッシュタグを辿って探す、という人々*7*8へ宣伝したい場合は、ハッシュタグの活用は必須と言えるでしょう。*9

ただし、ハッシュタグもあまり乱用すると安っぽいイメージに繋がったり、投降したハッシュタグを通じてユーザーが別のアカウントへそのまま素通りしていってしまう、という現象も発生しますので、同時に使用するハッシュタグは3個から4個程度に厳選するのが良いと思われます。

2-5.その他

Twitter(2023年現在はX)の場合、拡散したいからと言って自分のアカウント名に作品名を入れるのはオススメしません。理由は、興味を持ち始めた第三者が作品名で検索した時に、無関係な投稿ばかり引っかかる(アカウント名で引っかかってしまっている)状態になり、興味を失って撤収する確率が上がる為です。

次は第三編「~応援、非公式情報bot編~」です。←続きはココをクリック

*1:Twitter(2023年現在はX)は公式見解だとSNSでは無いものの一般的にはSNSと認識される事が少なくないので、このblog上ではSNSとして扱う。

*2:つまり、TLS/SSL非対応。

*3:つまり、TLS/SSL対応。

*4:いわゆるレトロPCを活動の中心に据えている場合は、いわゆるレトロPCで使用可能なブラウザでもアクセスできる様、意図的に「http://」で始まるURLを投稿する、という手段もある。

*5:全くまともに動いてなくて役立たずじゃねぇか、と言いたくなる気持ちはよく分かる。

*6:詐欺は積極的にスパム報告してからブロックしよう!!

*7:「検索したら、SEO対策されているだけで何の関係も無いウェブサイトばかり引っかかる」というのでは、ハッシュタグしか使わない層が誕生するのは当たり前である。

*8:検索エンジンの場合、検索オプションを使いこなせば不要なウェブサイトを弾いて探せるが、そのような技術を持っている人は今となっては少数派である。

*9:ハッシュタグの概念は新しいものの様に思うかも知れないが、実際には平成七年(1995年)にSage Weil氏とTroy Griffith氏が作成し、日本国内では主に1990年代後半から2000年代初頭にかけ使われていた、ウェブリングというシステムに似ている部分が有る。