ある日の事です。
当アカウントの中の人がTwitter(2023年現在はX)上で、フォロワーへ向けて注意喚起するつもりで書いた投稿が何故かバズってしまう、という貴重な体験をしました。
投稿は始め、フォロワーを中心に伸びていたので深くは気にしてませんでしたが、結果的に4,800回前後リツイートされ、6,000以上のいいねを頂く結果に。
一度としてバズる事を狙って投稿した事は無かったので、青天の霹靂としか言いようがありません。
今回の記事は、バズった事に対する感想です。
1.どんな内容だったのか
当アカウントの中の人が以前保有していたアカウントのタイムライン上に、冷凍庫の電源プラグが抜けて電源が切断されてしまい、冷凍庫内の製品を廃棄する出来事に対し、平行プラグ*1は抜けてしまうのを防ぐ為に養生テープで固定して抜け止め措置を行い、延長コード同士を接続した部分はコード同士で縛って抜けないようにするべき、という投稿が流れてきました。
養生テープで固定する行為は、個人的には「危険性が有るのは分かるけど、やむを得ない場合って有るよね」と思う事、危険性を理解しつつ安全管理に努めて影で黙ってゴニョゴニョやる分には自己責任でどうぞ、と思っています。
しかし、ドヤ顔で「事故の危険性は一切ない、推奨されるべき正しい行為」みたいな投稿を安易に流布されてしまうと、流石に指摘せざるを得ないので、フォロワーだけは注意喚起する程度のつもりで、引用する形で投稿しました。
それがこちらの投稿です。
このような施設方法は「電気設備技術基準の解釈 第172条>及び、「内線規程3202-1」に違反しています。
— 試運転 (@shiuntenlos) 2021年5月31日
コードの被覆は弱く、電気火災の危険が高くなるので、良い子のみんなは絶対に止めましょう。 https://t.co/BAZWqHZ7Ih
指摘した内容については、この記事においては本題では有りませんので記載しませんが、指摘に関して詳細を知りたい方は本局の記事をご覧ください。
2.バズると、最初に何が起きるのか
2-1.高速で通過していく通知
まず、通知が物凄い勢いで流れていきます。
大抵は一個ずつ出るのではなく「誰々さん他20人があなたのツイートをいいねしました」の様にまとめて出るので、わざわざ遡って調べようとか、読みに行こうとか、そういう事は早晩諦めるしか無くなります。
また、投稿に対して返信の投稿が来てそれに反応する場合、通知の流れがあまりにも速く、どうしても「相互フォロー>フォロワー>それ以外」の様な優先順位を付けて、返信の投稿などするしか有りません。*2
なお、今まで何の接点もなかったアカウントへ返信しても、数時間後にやり取りした内容どころか、やり取りした事自体を全くと言って良いレベルで覚えていない事は意外に感じました。
コラム:有名人へ返信の投稿をしても、相手はそれを読むのか
今回バズってみて、フォロワーが少なくてもバズった時や、元々フォロワーが多い場合、返信の投稿は優先順位を付けるしかない事や、普段は対して接点のないアカウントとのやり取りはほぼ覚えていない可能性が高い、という事が実際の感覚としてよく理解できました。
机上の知識としては理解しているつもりでしたが、実際に体験してみると理解度は変わってきますね。
今回の事から、例えば、有名人に対しSNSで想いを伝えようと感想を一生懸命に返信の投稿した所で、期待する様な効果は得られない(返信の投稿自体を見てない事さえ有り得る)可能性の方がずっと高い、という想定は正しいのではないか、と思うに至りました。
もし仮に、有名人へ何かの想いを伝えたい場合、やはりファンレターを書くのが一番良いのではないでしょか?書く時の体裁が分からない、という方でも書けるようになる記事が有りますので、案内しておきます。
2-2.インプレッション数やアクセス数
感覚的な話になりますが、投稿がバズったらとても瞬間的な爆発力が有ります。
該当する投稿だけでも115万回以上のインプレッション数が有ったほか、「本局」と呼んでいるウェブサイト(試運転の資料館)や「支局」と呼んでいるこのblogのアクセス数も、普段から常駐している掲示板*3に何かネタを投稿した時や、検索サイトで検索結果へ表示される様になった時とは違う、急激な変化が有りました。
3.投稿が広まると、起きる事
3-1.やはり飛んできた「ご意見」
当アカウントの中の人は、Twitter(2023年現在はX)の通知は普段から自分好みの設定にしてあるので大丈夫でしたが、通知がドンドン流れていくさまを眺めながら、人によっては通知が連続するとミュートしなくなるよな、バズった内容(例えば、いわゆる炎上の状態)によっては怖くなるだろうなぁ、と思いました。
そして古からの言い伝えの通り、投稿の拡散がある程度まで到達すると、様々な「ご意見」が飛んでくる様になり、内容としては主に
- 賛成
- 反対
- 部分的に賛成または反対
- そのほか
に、分類される様でした。
賛成にしても反対にしても、やたらとロック式コンセントを推す人が多かったのは印象に残りました。なお、ここで言うロック式とは、おそらく抜止コンセントの事を言いたかったのではないかと思われます。*4
Panasonic株式会社 埋込抜け止め接地ダブルコンセント(WN1162)
ちなみに、似たような物として引掛接地2Pのようなコンセントも有ります。*5
Panasonic株式会社 接地2P15A引掛埋込ダブルコンセント(WF2312W)
ご意見の中には、人格攻撃と取れるような所謂ク●リプの体裁で書かれた引用の投稿も有りましたが、これも古からの言い伝えの通り、文章を読まない(読めない?)状態で、意図を理解していない事が丸分かりの文面を投げつけられる、という原則を踏襲していたからか、妙に感動したのを覚えています。*6
ちなみに感動した事は覚えていても、相手がどの様なアカウントだったのか、具体的な文面がどのような物だったのか、までは覚えていません。
3-2.勘違いもされる
変わったところでは、バズった投稿よりも少し前にこのような投稿をしていた為か、当アカウントの中の人を職人(電工)だと勘違いした方もいらっしゃった様ですが、残念ながら全く別の事をしています。*7
人間はちょっとした事でも、思い込みや勘違いをするんだな、という教訓になりました。
・敵を倒す装備は、ヘルメット、作業着(長袖限定)、安全靴(鉄心入り)、墜落制止用器具(フルハーネス二丁掛)が必須
— 試運転 (@shiuntenlos) 2021年5月27日
・魔王を倒すチームは、技能講習が済んでる作業主任を選任し、下っ端は特別教育が必要
・魔王を倒す前に、必ず安全衛生協議会やKY活動を実施する#大人向けのダークなドラクエ
4.宣伝効果とその教訓
バズった事を有効活用しようと思い、せっかくなので薄い本の宣伝もしてみました。しかし、結果的には売上に目立つ影響を与えられませんでした。
おそらくですが、スポット的にバズっただけなので人々に認知させるほどの効果がなかった、バズった内容と薄い本の内容がズレている、宣伝の投稿をぶら下げるのが遅れた、というのが、売り上げへ繋がらなかった大きな理由だと思われます。
この教訓から想定できるのは、次の事です。
- 自己紹介欄はひと目で何のアカウントなのか、整理しておく
- ウェブサイトやblogへのリンクを分かりやすくしておく
- トップに固定する投稿の内容が古くなりすぎない様、定期的に更新する
- トップに固定する投稿の内容が間違っている場合、必ず訂正しておく
- 投稿は、フォロワーが楽しむ(興味を引く、共感を得られる)事を第一に考える
- 投稿の冒頭や目立つ位置に、強く誘引できる強烈なキャッチコピーなどを入れる
- フォロワーに有益な情報(例えば、専門家のワンポイントアドバイスなど)の投稿
- 四コマ漫画は、ベタでも誰もがドキドキするような展開、予想外のオチを考える
- 時事や流行のネタへ(フォロワーやそれ以外からも共感を得られる形で)乗っかる
- 同じ内容を複数のSNSへ投稿する時は、SNS毎の雰囲気を掴んでやり方を変える
- バズった時は、直ぐに内容を厳選した宣伝の投稿をぶら下げる
SNSの投稿から売上へ繋げるには、先述した内容を日頃から準備しつつ、さらに安定的にバズらせる体制を整えながら、その後へ続く物(インターネット通販へのウェブサイトの案内など)もきちんと用意しておかないと始まらない、という事なのでしょう。今回は滅多にない事でしたので、貴重な経験になりました。
ちなみに、宣伝した物はこちらになります。カビと湿度の関係性やその対策を記載した薄い本や、FDDのジャンパスイッチの設定集です。
興味がある方は、是非とも宜しくお願い致します(宣伝)
5.最後に
普段から「本局」と呼んでいるウェブサイト(試運転の資料館)や「支局」と呼んでいるこのblogだけではなく、投稿も文面には極力注意して投稿していますが、今回、投稿が意図せずバズった事により、文面に注意する事の重要性を再認識しました。
ちなみに、どの様に注意しているのかはこちらの記事を参考にしてください。numakura-works.hatenadiary.jp
*1:おそらく、一般的に見かけるJIS C 8303に規定された、2P15A125Vの差込プラグの事を言いたかったのだと思われる
*2:フォロワーどころか、今まで何の接点もなかったアカウントから返信の投稿が来ても、相手のアカウントをよく知らないので返信するほど興味を持てなかったり、関わりを持とうという気持ちになり辛いのも有る
*3:当アカウントの中の人は、とある個人が運営されている掲示板に常駐している
*4:配線器具はパナソニック株式会社以外に、神保電器株式会社、東芝ライテック株式会社、株式会社明工社などが製造している
*5:引掛形の様な配線器具は、アメリカン電機株式会社の製品の方が有名だと思われる
*6:一般的に、真性のク●リプが飛んでくると果てしなく消耗する、と聞いていたが、当アカウントの中の人はどういう訳か謎の感動に包まれた。
*7:現場出身では無いどころか、電気に関して正規の教育を受けた事さえ一度も無い。全て独学である。このような人間が電工を名乗ったら、流石に各方面から怒られるのではないだろうか?