みんなで書こうよ、ファンレター(改訂版) ~第三編・基本的な作り方~

この記事は、ファンレターを当アカウントの中の人が書く際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
難しく考える必要はありません。ファンレター、みんなで書きませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で七編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・一般事項
第三編・基本的な作り方←現在開いているのは、この記事です。
第四編・本文の書き方
第五編・これに気を付けよう
第六編・より良くする為に
第七編・プレゼントの選び方

1-2.参考文献

作家・画家の先生へファンレターの送り方|青い鳥文庫|講談社BOOK倶楽部
声優にファンレターは届くのか?ルールやマナーは? | 幸田夢波のブログ
売れない声優がもらってありがたかったプレゼント | 幸田夢波のブログ
推し声優を応援する時のポイント | 幸田夢波のブログ

3.基本的な作り方

3-1.下書き

ファンレターの本文を作成するのに特別な決まりは有りませんが、「出演作品や楽曲について、何を感じたのか」を書く事がポイントである事、いきなり清書すると文章の言い回しに不自然な部分が出やすい事から、下書きを作ると良いでしょう。

下書きの作り方は人それぞれですが、方法のひとつとして、大枠を作ってから徐々に細かい部分を作っていく、という方法があります。

  1. 最初にファンレターの内容について、テーマの候補をいくつか挙げる事と、テーマに関して感じた事を単語で良いので、出来る限りメモとして書き出します。書籍や雑誌インタビューの感想を書く時は、該当ページに付箋を付けると便利です。
  2. 次は最初に挙げた単語を使って、もう少し内容が伝わるように箇条書きを好きなだけ作ります。
  3. 出来上がった箇条書きを、特定の法則(例えば時系列に並べる、作品毎に並べる等)で並べて、箇条書き同士が繋がるように言葉を加えていきます。この時、うまく繋げられない箇条書きは削除しましょう。削除した箇条書きは、次回以降に出すファンレターへ転用しても大丈夫です。
  4. これで下書きが何となく完成します。ここでいきなり清書する事はオススメできません。一晩は寝かせてから再度見直した方が、不自然な文章を見つけ易いでしょう。

時間が無い(例えば、イベントが二日間連続していて、次の日には初日の感想を書いたファンレターを出す場合)から直ぐにファンレターを清書する、という事も有ると思いますが、その時はひとつの文章ごとに一旦読んで言い回しに不自然な点が無いか考えてから書くと、後悔しません。

慣れないうちは箇条書きを中々作成できず、ファンレターの文章量もそこまで行きませんが、そのうち大量に作れるようになります。大量に作れるようになったら、今度は書く内容の項目を出来るだけ絞って、相手が読みやすく、かつ、意味が伝わる文章になるよう努めましょう。文章量は便箋に換算して、2~3枚程度にまとめ、出来る限り短く濃縮すると、相手も読みやすくなります。

清書する時は馴れ馴れしくならないよう、ある程度の丁寧語を使いつつ語尾は「ですます」調とすると印象が良くなります。書きながら、「てにをは」を間違えない様に気を付けてください。

3-2.何に書くのか

文章を書く紙は、大きく分けて封筒と便箋(レターセット)と、はがきやメッセージカードの二つが有ります。

選ぶときデザインは勿論、貴方の字や書き癖も考慮に入れると好都合です。相手が忙しいと分かり切っている、または書く内容が少ない場合は、封筒を開ける手間を省ける事も考え、はがきやメッセージカードにしましょう。

レターセットやはがきは、文房具や雑貨を扱う店舗で購入できます。中には自作している人も居て、家庭用プリンターで印刷したり、コンビニで印刷したり様々です。封筒を使う時は、封をするシールにも拘ると幸せになれるでしょう。

市販されているレターセットやはがきは好きな物を選べば良いですが、封筒や書き出しがいつも同じだと名前を覚えやすい、という方も居ますので、こういう面を考慮に入れて選ぶのも一つの方法です。

3-3.何で書くのか

ファンレターそのものは手書きでも、パソコン若しくはスマートフォンなどを用いて作った文章を印刷したものでも問題ありません。手書きは上手に書けないので、手書きのファンレターは書かないが、しかし印刷したものも味気ないから何となく嫌だ、という場合は、本文を印刷した状態の便箋を用意し、相手と自分の名前だけは手書きにする、という方法も有ります。

印刷だけではなく名前だけは手書きにする、もしくは全て手書きする場合、綺麗で相手が読みやすい字を書くように心がけましょう。相手が読めなかったら、無意味です。*1

手書きする時に用いる筆記具ですが、いくつかの注意点が有ります。手紙の文字を書く時の筆記具としては通常、鉛筆やシャープペンシル、つまりシャーペン*2*3ではなく、万年筆やボールペンを使って書きます。これは鉛筆やシャーペンでは、紙同士が擦れた時に文字が掠れて読めなくなったり、紙が汚れてしまうのを防止する為です。

なお、ボールペンの中には摩擦熱で消す事が出来る製品(株式会社パイロットコーポレーションの「フリクション」シリーズや、三菱鉛筆株式会社の「uni-ball R:E」、「uni-ball FANTHOM」など)も有りますが、これは意図しない状態になる可能性がある為、あまりオススメは出来ません。(高温でインクが透明になって文字が消えたり、逆に低温でインクの色が復活してグチャグチャの線になる)

筆記具の色については原則自由ですが、あまりカラフルにすると読みにくいので背景を含めて精々二~三色程度に抑えた方が良いでしょう。可能であれば、読みやすさを考えて輝度比を考慮に入れるとよりベターです。オーソドックスなのはやはり、黒色もしくは紺色でしょう。
※輝度比については、本局にて掲載している「サイン計画の謎」をご覧ください。

shiuntenlos.ie-yasu.com

だたし、赤色の筆記具を用いる事は出来るだけ避けましょう。世代や地域にも依ると思われますが、相手の名前を赤色で書くと亡くなった方を意味する場合があり、大変縁起が悪いので注意が必要です。また、赤色もしくは緑色の筆記具で書かれた文章は「絶縁」を意味する場合もあるので、これも出来たら避けた方が無難です。

赤色の筆記具は、ファンレターを国外へ郵送する場合に国名などの部分を目立たせる必要があるような場合だけ、用いるようにします。

余談ですが、相手がファンレターを「お風呂に入っている時に読んでいる」という情報を掴んだ場合、うっかり水に濡らしても大丈夫なように、水で滲まないインクが使われている筆記具で書くのが、より望ましいですね。

3-4.清書が終わったら

本文の清書が終わったら、改めて誤字脱字が無いか最終確認しましょう。万が一誤字脱字を発見した場合は出来たら書き直す事をオススメしますが、時間的に書き直せない場合は、修正液などを使って修正してから、本文の最後で軽く謝ると良いでしょう。

便箋の枚数が多くて、相手が読んでいる最中に便箋の順番が分からなくなる可能性が有るからと言って、金属製のステープラ(ホチキス)やクリップで止める事はオススメできません。

これはファンレターを開封した際に、相手を怪我させてしまう可能性が有る事や、事務所等によっては金属探知機で検査していて、あらぬ疑いを掛けられる可能性もなくは無いので使用を避ける方が無難です。

ファンレターの便箋の順番が気になる場合は、ステープラの代わりに便箋へ通し番号(番号は「現在のページ/全ページ数」と書くと分かりやすい)を振ったり、針を使用しないステープラ(例えば、コクヨ株式会社の「ハリナックス」シリーズ、プラス株式会社の「ペーパークリンチ」シリーズなど)を使用すると良いでしょう。

最後、便箋を封筒に入れる時もひと工夫しすると相手の心証はより良い物になります。

例えば、洋封筒と便箋のレターセットを使う場合は「封筒を表側にした状態で便箋を取り出した時、便箋は折り畳んだ状態から最も少ない手間で開いて、本文を読める向きに入れる」のが、一般的な考え方です。

特に「洋封筒へ、三つ折りの便箋を入れる」場合、この考え方を忠実に守って「下側1/3の内側へ谷折りして、その上に上側1/3を谷折りしてから、宛名面と便箋の上側の向きを合わせて入れる」ようにしておくと、相手が封筒のフラップ部分から便箋を取り出す時に便箋の小口が相手の指に直接触れにくい(紙で指を切ってしまう確率が下がる)ので、一石二鳥だったりします。


コラム:相手にとって、良き他人で居続けよう

縁もゆかりもない人達が集まって、特定の誰かを応援するという行為は、その特定の誰かの実力を証明するものです。

相手へ覚えてもらう事(いわゆる認知)を貴方から要求するのは、一部の例外的な状況(相手が覚える事をポイントにしていると明言)を除けば、相手の負担になったり立場を危うくする場合も有るので、要求してはいけません。

相手にとってはそこまで負担にならないような場合でも、相手にとって良い事だとは限りません。例えば相手が貴方の事を覚えている場合、貴方がしばらくファンレターを送付しなかったり、いわゆる接触イベントなどへ参加しない状況が続くと、相手は「熱心なファンが減ってしまった」と、ガッカリするかも知れません。

また、相手が「認知をしているから応援されているだけ」と感じた場合、同時に実力がないと悩ませてしまう可能性も有ります。

これらの事情を鑑みると相手に覚えられる事を強制するのは、貴方自身にとって良い事ばかりだったとしても、相手にとっては良い事とは限りません。結果的に誰も幸せに成れないような事態に陥る事が無い様、適切な距離感を保つように努めましょう。

そもそも相手に要求して貴方を覚えさせたとしても、相手が良い印象と共に覚えてくれるとは限りません。相手が覚えるよう貴方へアダ名を付けさせた、という場合、面倒な人だと思っていたり、実は第三者にも同じアダ名を付けて対処している・・・という事も考えられます。

相手に覚えて貰おうと意図する、しないに関わらず、覚えられた様に感じる事もあるが、それは気のせいです。仮に覚えられたと感じても、ファンレターの返信と同様、相手に迷惑をかけないよう公言してはいけません。*4

万が一、相手が覚えている事がはっきりと分かった場合、呑気に一人で喜んでいる場合では有りません。

例えば、相手から「いつもファンレターをありがとう」や、そこからの延長で「出演作に関する二次創作のイラストを描いている事を知っている」などと言われた場合、相手は毎回時間を割いて此方から送ったファンレターを読んだりしている事の裏返しな訳ですから、忘れずにきちんとお礼を伝えましょう。

接触イベントで言われた時はそのままお礼を伝えて良いと思いますが、ラジオなどでその事を知った時は相手の立場を考慮し、出来るだけ第三者が内容を知る事が出来るSNS接触イベントではなく、お礼を書いたファンレターを出す事を推奨します。


3-5.宛名の書き方

まずは、相手への宛先を確認する必要が有りますね。

住所を調べる時は、公式のウェブサイトまたはファンクラブなどを確認しましょう。非公式な掲示板もしくは第三者SNSアカウントが掲載している住所は、最新では無い(例えば、移転前の住所を掲載している)、悪意なく誤った情報を掲載している事が有ります。

住所を掲載している場所としては、役者や声優、歌手の場合は所属している事務所やレーベルが、漫画家や小説家の場合は出版社が提供している公式のウェブサイトまたはファンクラブ、もしくは本人の公式SNSアカウントのプロフィール欄が考えられます。

「ファンレターの宛先」が案内されている場合は、その宛先へ郵送します。特に指定がなく、事務所等の住所しか分からない場合は事務所等の住所へ郵送するのが良いと思われます。

相手の宛先は、封筒やはがきの表側に書きます(当たり前)。
郵送する場合は次に掲げる項目を記入します。プレゼントボックスへ入れる時は、郵便番号と宛先の住所を省略して、事務所名と相手の名前だけ書けば大丈夫です。

  1. 郵便番号
  2. 住所
  3. 事務所名
  4. 相手の名前

各項目を具体的に記述してみると、次の様な書き方になります。

  1. 123-4567
  2. ○○県××市△△区◇◇一丁目2番3号 ◎◎◎ビル 5F
  3. 株式会社□▽○ 気付
  4. ●× ▲■  様

郵送の時はファンレターである事が明確に分かるようにすると、より良いでしょう。例えば、相手の名前と敬称に追記して、「●× ▲■  様 宛ファンレター」と明記する、などです。

事務所名の後に「気付」を付けるべきかは、相手が事務所等とどのような関係なのか?によります。例えば、声優へ所属事務所を通してファンレターを送付したい場合、声優の多くは個人事業主で、所属事務所とはマネジメント契約を結んでいる形態が多いようです。

このような場合、声優にとって所属事務所は一時的に立ち寄る場所である、という事を鑑みれば事務所名の後ろに「気付」と書く方がより丁寧だろう、と考える事が出来ます。

相手の所属形態によっては、「気付」を書かない方が良い場合も考えられるので、可能な範囲で調べてみましょう。なお宛先を書く際、「気付」を書かないからと言って、何も考えずに「御中」を使うとおかしくなる場合がある(現在ではあまり問題視されないが、正式には「御中」と「様」を同時に書くと敬称が重複する)ので、注意が必要です。

なお、相手の名前を書き間違えるのは致命傷なので、漢字を含め絶対に間違えない様にしましょう。

3-6.宛先で気を付けたい事

3-6-1.宛先や内容は個人宛

ファンレターの宛先やその内容は、基本的に個人宛にしましょう。グループ名だけや連名で書いてしまうと、事務所等の関係者はファンレターを誰へ渡せば良いのか分からなくなって、行き場を失ってしまいます。

もしも感想が「グループへの感想」と「メンバーのAさんへの感想」、「メンバーのBさんへの感想」がある場合、Aさんへは「グループの感想とAさんへの感想」のファンレターを、Bさんへは「グループの感想とBさんへの感想」のファンレターを書くと良いでしょう。グループの感想は、同じ文章を使いまわしても構いません。

Aさん宛のファンレターにBさんへもファンレターを書いた事、その逆にBさんへのファンレターにはAさんへもファンレターを書いた、と書いておけば、AさんとBさんの間に話題を提供できるかも知れませんね。

3-6-2.原則、貴方の氏名・住所も書く

封筒やはがきの裏側には身分を証明する為に、貴方の氏名、住所を記載しましょう。プレゼントボックスに入れる時も、書く必要があります。

ただし事務所等の方針、相手の立場に依っては、書き方を少し工夫したほうが良いかもしれません。当アカウントの中の人の場合は以下のような記述を心がけています。

  • 封筒の裏側
  1. 日付
  2. 郵便番号
  3. 住所
  4. 差出人の氏名
  • 本文の終わり
  1. 日付
  2. 住所(市区町村まで)
  3. 差出人の氏名

上記のような書き方をするのは、事務所等が相手へ詳しい住所が伝わっても良い、と判断しているならば封筒ごと渡せるし、伝えてはならない、と判断している場合は、封筒を処分してもらって中身の便箋だけ渡してもらえる様に、という手段を使えるよう、考慮していた為です。

本文の終わりに大まかな地域が分かる様に書くのは、特に遠方からイベントに参加しているような場合に「遠くからも人が来ている」事をなんとなく伝えて、相手のモチベーションへ繋げる事、郵便番号や住所の番地を書かない事で「意地でも返事が欲しい・・・という訳ではない」という意思表示をする事、の二つを両立させる為、という理由です。

3-6-3.封筒は出演作品や楽曲、書籍の表題等も書く

封筒の表側でも裏側のどちらでも良いですが、出演作品や楽曲、書籍の表題等も同時に書いておくと良いです。

これは、事務所等で関係者が仕分け作業を行う場合に、担当部署の違いなどが理由で行先のないファンレターだと勘違いされて、誤って処分されてしまう確率を下げるのが目的で、この他にも「どのタイミングで届いたファンレター」なのか判別しやすい、「イベントに参加していたと分かりやすい」などの理由も有ります。

同一の事務所等で、相手と名前が似ている別の方が所属している場合、関係者が間違えて別の方へファンレターを渡してしまう、という事態を防止する効果も期待できるのではないでしょうか。

3-7.送り方

3-7-1.郵送する場合

郵送する場合、特に枚数が多い、自作封筒を使った、などの場合に料金不足による未達が起きない様、日本郵政の公式ウェブサイトで区分を確認し、便箋を入れた状態の封筒の重さやサイズを計って、料金を間違えない様にして切手を貼りましょう。よく分からなければ、郵便局の窓口で相談する事をオススメします。

茶封筒や切手は、郵便局やコンビニエンスストアで販売しています。(取り扱いのない店舗もあります。)

なお厳密には、宅配便で信書(手紙の事)を送付する行為は法律(郵便法第四条第2項、第4項)と告示(平成15年総務省告示第270号)で禁止されていますので、絶対にやめましょう。
信書の定義について(総務省 情報流通行政局 郵政行政部 郵便課)

プレゼントとファンレターを送付したい場合、ファンレターにプレゼントを送付した旨や事情を書いた上でプレゼントとファンレターは別々に送付するか、レターパックや飛脚特定信書便などを活用して一緒に送付するようにしましょう。なお、信書ではない「添え状」は添付しても問題ありません。*5

プレゼントとファンレターを送付したい場合、ファンレターにプレゼントを送付した旨や事情を書いた上でプレゼントとファンレターは別々に送付するか、レターパックや飛脚特定信書便などを活用して一緒に送付するようにしましょう。

封筒やはがきを縦長に使う時、切手は左上に貼りますが、横長に使う時は右上に貼ります。意外と知られていないようですが、こういった所でも気を使えると、相手の印象が良くなるかも知れません。

切手だけに限らないと思いますが、本文以外にファンレターの切手も楽しみにしている、という方もいらっしゃいます。封筒だけではなく切手にも拘りたい場合、相手にちなんだ切手や、好きな絵柄の切手(例えば、相手の誕生月にちなんだ絵柄の記念切手)を使用すると、喜ばれるかも知れませんね。

ファンレターは可能であれば、

  1. ファンレターの便箋をレターセットの封筒へ入れたのち、それをさらに茶封筒へ入れて郵送する
  2. ポストへ入れるのは、雨や雪の日は避ける

の二点を考慮すると、より良いと言えます。茶封筒へ入れるのは綺麗な状態のファンレターを相手へ渡して貰える事が期待できる事、雨や雪の日を避けるのは濡れて文字が滲んだり、紙がヨレてしまう可能性を避ける為です。

茶封筒へファンレターを封筒ごと入れる時は、レターセットの封筒へ書く住所は市区町村までとし、茶封筒へは詳細な住所と、ファンレターである事が分かる様に「ファンレター」と明記しておくと良いでしょう。

3-7-2.プレゼントボックス

イベントにより、用意されている場合とそうでない場合が有ります。事前に公式ウェブサイト等を確認したり、明記されていない場合は、問い合わせてみましょう。

公式ウェブサイト等に記述がなく問い合わせ先も分からない場合で、当日もそれらしい箱が見当たらない場合は、会場の係員に一度確認してみる事をオススメします。

3-7-3.気を付けたい事

ファンレターは、郵送ならば確実に糊付けして封をするのは当たり前ですが、プレゼントボックスへ入れる場合は、敢えてワンポイントのシールのみで軽く止める方法でも良いと思われます。

これは相手にも依りますが、イベント時の移動中や休憩中に読む方も居るそうで、その場合は特に封筒を開けやすくした方が良いだろう、という配慮です。なお郵送でもプレゼントボックスへ入れる場合でも、封筒と便箋がくっつかない様に気を付けましょう。開封する時に悲劇が起きます。

これを読んでいる方の中には、もしかしたら所謂「入待ち・出待ち」をして相手へ直接手渡しする事を狙っている方も居るかも知れません。しかし直接手渡し(というか、「入待ち・出待ち」そのものも)は明確に許可されている場合でなければ、やってはいけません。

想像してみてください。相手は、もしかしたら用事が有って急いでいるかも知れません。それに舞台に立っている時以外まで緊張状態を強いて良いのでしょうか?「イベント開始前は調子を調えやすい様、イベント終了後は演者がゆったりと余韻を噛み締められる様に」という発想を持って、張り付かないのが大切だと、思いませんか?

仮に入待ち・出待ちで覚えられたとしたら、それは単に悪い印象(それも「迷惑な人たち」という一括り)で覚えられている可能性も出てきますから、やめましょう。

最後に・・・こういう例はほぼ無いと思われますが、事務所等のすぐ近くに住んでいるからポストへ直接投函したい、と思っても、第三者経由で郵送しないと不審物として処分される可能性が有りますので、必ず郵送しましょう。


次は第四編「~本文の書き方~」です。←続きはココをクリック

*1:建築学科出身者などは折角なので、製図文字をフル活用しよう。

*2:シャーペンは特定企業の商標である、と言われる事があるが、少なくとも商標法第六条第2項、同法施行令第二条、同法施行規則第六条および別表内第十六類「八 文房具類」の「(二)筆記用具」にあるように、法令の条文中に名称が出てくる事から既に一般名称として扱われている、と考えられる。

*3:シャープペンシルという言い方は和製英語の為、国外ではまず通じない。米国ではmechanical pencil、英国ではpropelling pencilと呼ぶそうだ。

*4:「勘違いだと分かってるけど、それでも勝手に喜んでいる人が此処に居る」と書く程度までは、セーフだと信じたい。

*5:実際に、信書っぽいけどギリギリセーフと考えられる内容の添え状を付けて送付した事が有る。