みんなで書こうよ、ファンレター ~第六編・より良くする為に~

この記事は、ファンレターを当アカウントの中の人が書く際、個人的に定めていた基準をいくらか汎用的な内容に再編して、公開したものです。
難しく考える必要はありません。ファンレター、みんなで書きませんか??

1.概要

1-1.記事の構成について

全ての事項を一度に書こうとすると大変な文章量になってしまって、読み辛くなってしまう事がわかりきっているので、以下の通り、合計で七編に分けて公開します。

第一編・概要
第二編・一般事項
第三編・基本的な作り方
第四編・本文の書き方
第五編・これに気を付けよう
第六編・より良くする為に←現在開いているのは、この記事です。
第七編・プレゼントの選び方

1-2.参考文献

ファンレターの書き方(例文あり) - トレンドジャンプ!
作家・画家の先生へファンレターの送り方|青い鳥文庫|講談社BOOK倶楽部
声優にファンレターは届くのか?ルールやマナーは? | 幸田夢波のブログ
売れない声優がもらってありがたかったプレゼント | 幸田夢波のブログ
推し声優を応援する時のポイント | 幸田夢波のブログ

6.より良くする為に

6-1.慣れてきたら、少しでもオリジナルのカラーを出そう

ファンレターを書く事に慣れてきたら、少しでも貴方のオリジナルカラーが出ている文章を書いて、相手を楽しませように心がけましょう。

上っ面だけの文章よりも貴方のオリジナルカラーが出ている文章の方が、相手がファンレターを読んでいる最中、もしくは読み終えた後に感想を抱いたり、何かを考えるキッカケになって話題を提供できると考えられます。


コラム:お渡し会での会話は、かけ離れたり差が有ったりしないか?

これは、某作品のお渡し会で見かけた話です。

そのお渡し会では、作品に出演している二人の某声優さん(仮にGさん、Hさんとする)が、二人同時に一人の参加者へ作品に関するグッズを渡しつつ少しだけ参加者と会話できる形式でしたが、ある参加者へ順番が回ってきて会話し始めた時、その参加者は作品とは無関係で、かつ、Hさんとも直接の関係はないイベントの感想について喋りだしました。

その参加者は気が付いていないようでしたが、傍から様子を観察していると、Hさんは会話について行けず置き去りに、GさんもHさんを気にして困惑している様子で、例の参加者が殆ど一方的に喋る状態でした。

その他にも、Gさんのファンと思わしき参加者が会話をするとき、Gさんは一般的に呼ばれている愛称で呼ぶ一方、Hさんの事は単純に苗字で呼ぶなど、無意識に差を付けている様子も目撃しました。

このような行為は、Hさん本人やHさんのファンを傷つけかねない行為でもありますし、イベント終了後にGさんとHさんが楽屋でお互いに気まずい状態になっていたかも知れません。

この事を鑑みれば、このコラムで紹介したような形式のお渡し会の場合、会話する時のネタは出来ればGさん、Hさん共通の作品本編に関する感想か、ラジオやインタビューの内容とし、万が一作品に関係ない事でも三人で会話できる内容として、Gさんのみへ向けた内容は別途ファンレターを書くか、会話の最後で一言だけ示唆するような言葉をかける程度に留めるようにした方が望ましい、と言えるでしょう。*1

また名前の呼び方については、Gさん、Hさん共に愛称で呼ぶ、または共に苗字で呼ぶ、など統一すべきだったのではないでしょうか?*2


6-2.文章が読みやすくなるよう、書き方を工夫しよう

例えば、ある一つの出来事についての感想が余りに長い文章に見込みの場合は、ナナメ読み出来る様に書きましょう。そうすれば「よく分かんないけど、凄く喜んでるんだな」と伝わります。

また、複数の出来事の感想を書こうとして長い文章になる見込みである、相手が多忙を極め、ファンレターを読む時間が取れなさそうな事が想定できる、という場合は、テーマ毎に章や段落を分けるなどして、相手が少しずつ読んでも内容が伝わるようにする方法も有効だと考えられます。

6-3.枚数はある程度、平準化させる

ファンレターを書く時、便箋の枚数は前回や前々回に書いたファンレターと出来るだけ近づけると、相手はファンレターを読む時間を推測しやすくなり、貴方のファンレターへ手を伸ばしやすくなるのではないかと思われます。

6-4.文章の順番を入れ替える

ファンレターに書く文章の流れとしては「起承転結」が一般的な流れだと思われますが、場合によっては「結論を書いてから、説明を書く」と良い場合があります。例えば貴方が専門としている領域の知識で、相手の事を褒める時です。

6-5.単語の意味を掘り下げよう

一つの単語でも、その中に含まれている意味や感情は状況により異なります。例えば「嬉しい」という言葉を例にすると、

  • 探していた物を見つけて買えた時の「嬉しい」
  • 褒められた時の「嬉しい」
  • 自分が好きな事を自由に出来る場面になっての「嬉しい」

は、どれも同じ「嬉しい」という言葉に集約できますが、言葉の中に含まれている感情は、全く同一と言えるのでしょうか?同じ「嬉しい」でも、実は少し違っているとは思いませんか?

これを考えると、一つの単語をキーワードとして設定してから、キーワードとして選んだ背景を描写していくと良いと考えられます。

6-6.発言をチェックしよう

本文中にはラジオやイベント内、blogやSNSで使われていて、相手も気に入っている「キーワード」を用いると相手の印象に残りやすいかもしれません。いわゆる「名言」「迷言」の類や、歌詞の一部やblogのタイトルがキーワードになり得ます。

「迷言」は、相手が本気で嫌がっているようであれば、使わないようにしましょう。

6-7.共通点を見つけたら書く。

些細な事で大丈夫です。例えば、出身地や誕生月が同じというだけでも、比較的、良いイメージで捉えられる傾向にあるようです。

6-8.「予約した、買った、参加した」は、積極的に伝える

これは、イベントの現地チケットが取れた時も同様です。

相手のモチベーションに繋がる事を書くのは大切ですが、の中でも特に、相手が安心して活動を継続できる事に繋がる内容は、出来るだけ書く方が良いでしょう。


コラム:舞台チケットで役者を指名出来るなら、必ず相手を指名しよう

舞台を観劇するチケットを購入する際、どの役者を目的にして購入するのか指定できる場合が有ります。

チケットが購入できるウェブサイトから申し込み出来る場合も有れば、電話受付でのみ役者を指名できる場合も有りますが、可能な限り相手を指名するようにしましょう。そうしないと、相手の報酬に直結する可能性が有ります。

これは劇場運営における仕組みが影響しています。舞台の出演者へ報酬を支払う仕組みはいくつか有りますが、そのひとつに「チケットノルマ」もしくは「チケットバック」と呼ばれている仕組みが有ります。

この仕組みは、チケットがどれだけ売れたのか?に連動して報酬が発生する方式で、例えば20人までがノルマだった場合、チケットを購入したのが・・・

  • 15人・・・20人-15人=5人分のチケット代を相手が自腹で払う
  • 25人・・・20人を5人超えているので、5人分のチャージバックを受け取れる(チャージバック率は主催者により異なり、100%であればチケット額面×5人分、50%ならばその半額)

となっています。これを鑑みれば、手間でも相手を指名したほうが良い事が分かるかと思います。

役者を指名する場合、必ずしも「チケットノルマ」とは関係ない事も有りますが、それでも主催者が「相手を次も起用するか否か」の指標にしてる場合も有りますので、相手を指名してチケットを購入するのは意味が有ります。


6-9.褒める事が大切ならば、激励も大切

相手がやむを得ない理由により、イベントの内容が変更になったり休業する事になってしまった時は、激励する事を忘れずに行いましょう。

相手は悔しさや悲しさを感じたり、休業している間に発注元などから存在を忘れらたり、復帰した後にまた仕事を発注されるのか不安を抱えている場合があるので、不安を和らげる事が出来るように激励する内容を書いたり、復帰するまで待つ事を伝えましょう。

なお病気で休業する場合、復帰の判断は医者の診断が元になると考えられますので、一見、単に遊んでいる様に見えても責める様な事を書いたりしてはいけません。

6-10.連続公演で千秋楽まで辿り着くのは大変

舞台であってもライブであっても、何事もなく予定通りに公演しているかも知れないし、実は、ケガや何らかのトラブル(例:つきまとい、脅迫の被害に遭って警察に相談中)に巻き込まれているにも関わらず、何の問題も抱えていない様に装っているかもしれません。

ですから、「千秋楽まで無事に終わる事は、当然」や「この活動は、当然」という感覚は捨てて、正当な評価をするように心がけましょう。

6-11.誰でも無料参加出来るイベントは、大変ありがたい

いわゆる無銭イベントと呼ばれる事も有るようですが、この手のイベントは宣伝の為ではあるとは言え、利益が明確では無いのに貴重な時間を割いて開催されている訳ですから、感謝を伝える事を心がけましょう。

これは、無償で公開されていて誰でも読めるblogやSNSも、同様です。

6-12.書き方をもう少し工夫する

相手に好印象を持ってもらう為には、少し文章の書き方を工夫しましょう。以下に箇条書きでポイントを書きます。

  1. 文章構成上、どうしてもマイナス面とプラス面を書く必要がある場合、プラス面を文末で書くとマイナス面は目立ちにくくなり、肯定的な文章に感じやすくなる。但し相手の性格に依るので、見極めて文章構成を考えよう。
  2. 相手が出演したり制作に関わるような場合、原作があるなら事前に読んでおくと、より的確な感想を書きやすくなる。
  3. 相手が好きな作品を読んだりしたら、それとなく読んだ事を伝えたり、読んでいる人でないと分からない様な小ネタを仕込むと、相手は喜ぶかもしれない。
  4. 極端に綺麗な文章を書くことを意識しすぎて、建前ばかり書いてもあまり意味がないので、丁寧な文章で相手のプラスになりそうな本音を書く事を心がける。
  5. 可能であれば、相手の名前と貴方を指す「私」を書く位置を気を付けると、より見栄えが良くなる。例えば便箋へ書く時は、相手の名前を文頭である上側(縦書き)もしくは左側(横書き)へ、自分を指す「私」は文末である下側もしくは右側へなるよう調整する。どうしても「私」が文頭へ来る場合は、小さく書くか一字下げて書くという方法もある。
  6. 相手の行動や発言を褒める時は、ただの定型文などの誤解を受けないよう、センスの良さ(言葉の使い方、色の使い方など)や、良いと感じた部分を具体的に挙げて、相手が努力して得た能力、結果に対する正当な評価として褒めている事が分かる文章を書く。
  7. また、褒めるならば以前の状態を否定しない様に注意する。「前より良くなった」ではなく、「前も良かったが、今度は違う良さ」や「前にプラスして、さらに進化した」など。
  8. 具体的に言葉を並べず単に褒めたい時は、出来るだけ多くの人が分かる場所、いわゆる接触イベントのような場所で伝える事。
  9. 相手の言動は否定しない事が原則だが、例えば、相手が「こういう服はあまり似合わない」と発言したような場合は、「そう思います」では意味がないので、「そんな事はないです、良く似合っていて素敵だと思います」などと書くなど、状況により使い分ける。

とにかく相手が文章を読んだ時、何となく(それこそ無意識に)同意してしまうような文章を書く事が、信用を得る上においても一番重要な事であると、認識するようにしましょう。


コラム:声優の本業は「声で演じること」 

声優は、いわゆる「中の人」を感じさせずに演じたり、表現するのが理想とされているようで、そういった事情から「この役を演じてくれて良かった」という感想があると喜ばれるようです。

このような事情が有る事から、近年、当然のように見かける声優によるステージ上のパフォーマンスは、実は特殊なケースであり難しい挑戦である、と考えて良いでしょう。

二次元のキャラクターは基本的に、制作側が纏めたデザインや設定が出来上がってから声優が決まる場合が多いらしい事、キャラクターを演じる際に視覚的なイメージが出来上がっていない場合と比べ、既に視覚的なイメージも全て固まった状態でそれを壊さずに演じる必要がある事、それがステージ上のパフォーマンスとなると一発勝負で演じる必要が出て来るので、そのプレッシャーは非常に大きいのではないでしょうか。

ですから、この辺りの事情も考慮したうえで感想を書くように心がけると、より良い文章になるかも知れませんね。


最後になりますが、ファンレターの文章は何らかの形で残しておくと、次回書く時に参考に出来ます。


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*1:なお当アカウントの中の人は、第一回目に参加した時はお二人が共通する作品本編の感想を、第二回目に参加した時は変化球として、お二人も出演していた作品のラジオに関するネタを使う作戦を展開した。

*2:当カウントの中の人が公の場では「苗字にさん付け」で呼ぶよう心がけているのは、この辺りの事情を考慮しての事である。