【レポート】夢現Re:Afterの感想

※1:以下にはゲームのネタバレが含まれますので、ご注意ください。
※2:内容は薄いです。本当です。

 

2019年6月13日に発売された「夢現Re:Master」ですが、この作品のファンディスクにあたる「夢現Re:After」が2020年4月23日に配信開始されました。

yuremaster.kogado.com

dengekionline.com

当アカウントの中の人はPS Vita版のダウンロード販売を配信開始から2週間後くらいにダウンロード*1して、プレイしました。

前作の夢現Re:Masterおよび、このゲームを発売したのは工画堂スタジオですが、100年以上前にデザイン制作を行うスタジオとして創業した歴史ある企業です。

コンピューターゲームは1980年代から手掛けており、80年代から90年代前半にかけては、PC-8801*2PC-9801*3FM-7*4FM TOWNS*5、MZ*6、X1*7MSX2*8の各シリーズの機種向けにゲームを制作・発売していたようです。なおどんなゲームが有ったのかは、こちらのウェブサイトのデータベースを参照してみて下さい。

www.gamepres.org

 本作は前作の後日談ですので、前作のプレイは必須と言えます。遊ぶ際、エピソードは好きな物を選べますので、当アカウントは前作のクリア順かつ、好みの順に、マリー→なな→さき→こころの順でプレイしました。

なお感想は、なるべく各ストーリーの冒頭部分だけ触れるようにしています。

 1.夢現Re:Afterの具体的な感想

夢現Re:Afterの発表を耳にした時に思った事は、「世の中には、ファンディスクなるものも有るんだな~」でした。当然、こういった物に手を出すのは初めての事です。

結論を一言に濃縮するのであれば、「良い・・・(褒め言葉」でしょうか。

1-1.こころルートについて

おい・・・あの、こころが・・・丸くなって、あいとイチャイチャしておるぞ(歓喜

前作の夢現Re:Masterで「ニエ魔女」をリテイクしてまで作り上げた結果、あいとイチャイチャしまくる、こころちゃん。

二人で雑談しながら出勤しますが、その途中で迷子の女の子を見つけます。女の子を交番に届けるか悩みますが、女の子が指を差したのはユリイカソフトの方角でした。

女の子を送り届けようと三人で歩き出しますが、その途中で「泣いたと思ったら、もう笑ってる」と言うこころに対し、「そういうところ、あるよ?」と返すあいを見て、やっぱりそうだよね!!という気持ちになりました。

その直後、こころはそれを否定すべく「もう成人!」と言いますが、そのまま白昼堂々、路上で「えろげも買える!こないだ、買った!」と爆弾発言(?)をします。そうか、えろげもプレイしちゃうのか!*9*10

その後、画面に女の子の姿が登場しますが、まぁアレですよね!ナニとは言いませんが、そうなんですよ!万が一、気が付かなかったとしてもエンディングまで行けば「なるほど」となるので、安心して下さい(?)

その後、ファンディスクの制作が決まってあいが絵を描き、こころがストーリーのプロットをするのは、まぁ順当な流れかな、と思ったのでした。なお当アカウントの中の人、FDという略称だけを聞くと分かっていてもフロッピーディスクの事かい?とボケたくなって仕方ありません(聞いてない*11

これ以降の話は、是非ともプレイしてご自身で確認して頂きたいですが、こころルートは、「創作」や「孤独」がテーマなのでしょうか。さきルートとは違う面で結構刺さりました。

1-2.さきルートについて

さきルートは、開幕早々に息を吸いつくされてみたり、一緒にグアム旅行へ付いていきたいと駄々をこねまくるカオスから始まります。

しかし、PDチームの外注が逃走してしまうトラブルに巻き込まれるのは災難ですね(というか、PDシリーズの名前のカオスっぷりったらww)。おかげさまでグアム旅行が延期になってしまい、部屋の中であいとさきで妄想する事になります。強い。打ち上げられたコンブには気を付けよう(戒め

旅行先の別候補の話が出ますね。最初は当アカウントの中の人も米国だと思ってましたが、シナリオ後半でさきが否定した時に、あっ、これまさか華厳の滝とかなんちゃらワールドスクウェア的なアレか!!?と疑い始めました。

ところでどうでも良い話なんですが、あいとなな、さきの三人で喋っているときに出てきた「呉の雪風佐世保の時雨」というワード、一体なにを言っているのか分かりませんが、なんとなく「瑞鶴」というワードが浮かんできます。(?)*12

さて、前任者の残したシナリオを読んださきでしたが・・・葉亭に煽られたさきの「根本の部分を・・・ハズしてる・・・」に対する葉亭の「ウム、そういうわけだ――頼むぞ、無限堂!」には爆笑しました。

しまいには、拘り始めて突進していくさきに困惑する葉亭が「もうあまり時間・・・」と言うも、「時間がどーした、このグラサン!!」と反論するさき。いやもう、その気持ちはメチャクチャ分かりますね。傍から見たら大損なんですが、でも分かるんですよ。
当アカウントも過去にさきのような経験が有りますので*13

最終的にあい、こころ、さきが落ち着いた関係になって、これから物語が長く続いていくであろうエンディングがまた堪らなく良かったですね。

1-3.ななルートについて

ななルート、最初の方ではユリイカソフトの社屋に雑誌のインタビューアが来てインタビューを受けるなど平和な日常を取り戻していますが、終盤に近づくほど、悩み事や怪しい人物の影に悩まされます。

悩み事とは同棲や子供の事で、あいに同棲の話をしたら断わられたとか、テニススクールに通っている話を聞いてしまうとか、焦りが出てきます。同棲を断るなら、流石にそれとなくでも理由は伝えないとすれ違うのでは、と思ったら案の定でしたね。

マリーから送られてきた箱に、拳銃(!)が入っているのは流石にビビりました。冷静になって考えれば、実銃どころか観賞用として加工されている無可動実銃でさえ簡単には税関を通過できない(かなり加工する上に、税関と警察の元で検査を行う)ので現実には有り得ない訳ですが、きっと謎の輸送ルートが有るのでしょう。

ところで、ななが拳銃が入った箱をユリイカソフトの台所へ隠そうとしている時、ばな子へ焦って「そこの箱を齧らないようにしてねぇ」と話しかけている様子はなんか好きです。

1-4.マリールートについて

初っ端から甘い!(断定

自宅はもちろん、社内でもイチャイチャし続けます。直接会話していない時でも、ずーっと脳内で色々とお互いに相手の事を考える様子がストーリーに出てきたりしています。本当に甘々だな!!

そんな甘々な状況な訳ですから、自宅の机にギシリアの言葉で書かれた「会社で待っている」と言うメモを見たら、そりゃ誘拐だと思うし、軍人モードにもなりますね。しかし、部屋の中の状況を隣の建築物の屋上などから偵察したりするような冷静さを失っていたのは、愛で周りが見えなくなってたんでしょうか。

結果として誘拐は勘違いだった訳ですが、その後も最後まで甘い。ずーっと甘い(n回目

ところで、コンペの時にさきが言っていた「クラスメイトが閉じ込められて・・・」ってヤツ、ソレ何て言うバトロワですかね・・・

それと本編ではなくSPボイスの話になりますが、マリーの中の人が喋っている内容が圧倒的衝撃で、他の内容が入って来ませんでした。マジでシャレになってないんですが・・・

1-5.ほのかルートについて

まぁ何と言いますか、水着コンテストのシーンから話がスタートするのは良いんです。でもね、あの選択肢は卑怯ですよ。笑うしかありません。

ほのかルートは、前作のほのかの行動を見ていても今一つストーリーを想像出来ませんでしたが、今回のファンディスクは納得のストーリーでした。全体的にさらっとした印象だったものの、その分、後味がスッキリとした形に仕上がっていると思います。

病室のシーンとかでは避けようとしているような雰囲気も有りましたが、寮室に転がり込む所を見ると、まんざらでも無かったという事なのか、それとも駆け引きを面白がっていたのか、どちらなんでしょうか。

まぁ、ばな子ENDに関しては「姉さん、事件です(真顔」*14と言わざるを得ませんが・・・

 2.小ネタ

ここでは、小ネタを記載していきます。

2-1.ゆりマスターに関する事

PDチーム、誰がやっているのかと思ったらそういう事だったのか

 

な・・・なんだってー!!(AA略

 

もう一つの候補はググって何となく分かりましたが、使えなかったのは商標の権利関係がぶつかるとかそんな理由なのでしょうか。

 

2-2.台本

ゆりマスターと直接は関係しませんが、ゲームの台本はこんな形式らしいです。

 

みんな、声優さんへ台本カバーを贈る事を考える時はこの辺も考慮しような!ちなみに、こちらのブログの記事で2/3の辺りに記載されている台本カバーの話も参考になるかも知れません。

shioring78.hatenablog.com

2-3.ダイマの重要性

やはり、制作スタッフ陣でも特に偉い人達へのダイマは欠かせないようです。

ダイマをやる時は、出演作を挙げる戦法も有効に違いない!

*1:メモリーカードの残容量が計算誤りで不足するという痛恨のミスで、別のメモリーカードを手配するのに時間を食ってしまった。

*2:日本電気株式会社(担当していたのは半導体部門)、後に日本電気ホームエレクトロニクス株式会社が1981年から1990年まで製造したパソコン。販売当時は8ビット御三家の筆頭格と言われており、ハイブリッド機を除けば最後の機種であるPC-8801MCでは、PCエンジンと同等のCD-ROMドライブを搭載していた。

*3:日本電気株式会社(担当していたのは情報処理部門)が1982年から2003年まで製造したパソコン。黄金期には圧倒的なシェアを誇り、セイコーエプソン株式会社のPCシリーズなど互換機も存在していた。

*4:富士通株式会社がFM-77シリーズを含めれば1982年から1988年まで製造したパソコン。FM77AV40SXは、その塗装から墓石パソコンという通称が有る。

*5:富士通株式会社が1989年から1995年(ハイブリッド機を含めると1997年)まで製造したパソコン。日本初の、CD-ROMドライブを標準搭載したパソコンとして有名。

*6:シャープ株式会社(担当していたのは電子機器部門)1978年から1987年まで製造したパソコン。BASICをROMで持つのではなく外部から読み込むという、クリーンコンピュータの思想を取り入れた初めてのパソコンとされる。

*7:シャープ株式会社(担当していたのはテレビ機器部門)が1982年から1988年まで製造したパソコン。当時としては珍しいテレビとの連携や、ホビー用途に特化した設計だった事が特徴として挙げられる

*8:1983年に米国マイクロソフトアスキー・メディアワークス(当時の株式会社アスキー)が提唱したパソコンの共通規格と、それを元に各メーカーが製造したパソコン。共通規格で複数の企業がそれぞれパソコンを製造した点が、他の機種とは異なる大きな特徴と言える。

*9:「という事は、まさか偉大なるエロゲ―マシンとして有名なPC-98を所有しているのだろうか」などとボケたくなったが、各方面から怒られそうなので止めておこうと思う。

*10:こういう場で間違って「国民機」などと書いた日には、ゑぷらーから物凄い勢いで叱られそうなので気を付けよう。

*11:因みに当アカウントの中の人、年齢的には3.5インチFDの2HD/1.44MBだけしか存在を知り得ない筈なのだが、何故か2HD/1.23MBや2HD/1.21MBを知っているのは当然の事ながら、そもそも5インチFDDを数台現役で運用している始末なので、察してほしい。

*12:瑞鶴は1938年5月起工・1941年9月竣工の翔鶴型航空母艦の2番艦で、44年10月にエンガノ岬沖海戦で沈没。真珠湾攻撃では未帰還機ゼロ、たびたび被弾した1番艦の翔鶴とは対照的に44年6月のマリアナ沖海戦まで被弾しなかったなど、雪風や時雨などと同様に幸運艦として知られる。

*13:詳細は控えるが、外注のクソ設計にキレて徹夜上等で設計を全てやり直した事が有る。

*14:当アカウントの中の人と同世代でこのネタが通じる人は、どれくらいいるのだろうか?